ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

“パシフィックアンデス”はロシアからペルーへ転換する

2014-05-16 12:39:26 | 日記
2014年05月15日
モスクワ発
[“パシフィックアンデス”はロシアからペルーへ転換する]
中国企業“パシフィックアンデス”(PacificAndes International Holdings)グループ“China Fishery”社は、今年2014年第1四半期、ロシア漁業会社との協力事業の撤退から、ロシア産スケトウダラの販売が53%下落し、1.053億ドルになった。
今年2014年第1四半期、“China Fishery”の収益におけるロシア・ビジネスの割合は58.5%だったが、同年末には32%程度になっていると予想される。
この構造変化をもたらす代替は、ペルーからの原料調達となる。
“パシフィックアンデス”は、切り身製品を主体とする世界最大の漁業コングロマリットだが、2012年、同社が株主向けに、多数のロシア極東漁業会社を実質管理し、ロシア海域のスケトウダラの60%を支配している旨の報告をしたことに端を発し、ロシア独占禁止庁が調査を開始、外国人投資法等の違反指摘を受け、政府委員会の決定により、現地登記の資産の売却命令を受けた経緯にある。
一方、ロシア水産投資企業グループ“Русское море”(“ルスコエモーレ”「ロシアの海」)の"Русское море добыча"(ルスコエモーレダブイチャ)は、その後、“パシフィックアンデス”が関与していたとされる“ТУРНИФ”(トウルニフ)“Интрарос”(イントラロス)、“Востокрыбпром”(ヴォストークルイブプロム)“Совгаваньрыба”(ソフガバニルイバ)、"Балтстар холдинг"(バルトスタルホールデイング)、"Маликс"(マリックス)等を次々と買収、2013年に、ロシア海域スケトウダラの最大のクオータ・ホルダーとなった。

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