ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

サフニロは10万トン以上のカラフトマスの漁獲を予想している

2014-05-19 14:38:33 | 日記


2014年05月19日
サハリン発
[サフニロは10万トン以上のカラフトマスの漁獲を予想している]
2014年5月16日、サハリン州副知事カレプキンが、同州水産委員会を開催した。
この中で、サハリン海洋漁業研究所サフニロは、今年2014年漁期、サハリン州管轄漁業区において、カラフトマス10万トン以上、シロザケ約3万5,000トン等の漁獲が予想されると報告した。
今漁期、カラフトマスの来遊は、その70%が東海岸に集まり、北部と南部は均等になると予想される。
同州漁業区への来遊は、押し並べて良好で、直近偶数年2012年とは、やや違った漁期となると予想される旨、報告がなされた。

(関連過去情報: ①今年2014年サ州各漁業区漁獲勧告 ②昨年2013年同州操業レヴュー ③直近偶数年2012年同州操業レヴュー)

①2014年04月29日 サハリン発
[サハリン州において11万トン以上の太平洋サケマス操業許可申請受付が始まる]
サハリン州政府漁業局は、今年2014年漁期の太平洋サケマス操業(スポーツフィッシング等を含む)の操業許可申請の受付を開始すると発表した。
今回申請を受け付ける漁獲勧告量は次のとおりとなっている。
南西サハリン漁業区 カラフトマス 1,170トン サクラマス 5トン
北西サハリン漁業区 カラフトマス 1,300トン シロザケ 1,327トン
北東サハリン漁業区(テルペニア湾を含む)  カラフトマス 4万5,000トン シロザケ 800トン
南東サハリン漁業区 カラフトマス 3万2,600トン サクラマス 15トン
国後島漁業区 カラフトマス 300トン
択捉島漁業区 カラフトマス 2万6,200トン サクラマス 1トン
北クリール漁業区(太平洋およびオホーツク海沿岸) カラフトマス 2,000トン シロザケ 443トン   ベニザケ 946トン ギンザケ 200トン マスノスケ 1トン 
(*報告担当者 原口聖二 :ロシアの太平洋サケマス操業は排他的経済水域における流し網漁業以外の沿岸漁業等に対しては、TACの設定はなく、遡河魚種生産管理委員会の承認による漁獲勧告に基づき操業が行われている。極東各地域に設置された同委員会は、漁期中適宜開催され、その都度、漁獲勧告数量を調整していく。昨年2013年、サハリン州の当初漁獲勧告は、今年同様11万5千トン程度だったが、最終的に20万トンを超える生産を行った。奇数年、偶数年の豊漁年と不漁年の隔年変動について、ここ数年の乱調も指摘されている。なお、今年2014年漁期のサハリン州の太平洋サケマス漁獲量について、同年3月下旬、研究機関が単独の立場で、資源評価に基づき、約14万トンを勧告した経緯にある。

②2013年10月30日 サハリン発
[サハリンにおいて今漁期の極東太平洋サケマス操業レヴューが行われる]
本日2013年10月30日、ユジノサハリンスクにおいて極東科学操業評議会が開催され、今年2013年漁期の太平洋サケマス操業レヴューが行われた。
この会議には太平洋サケマス操業にかかわる行政、科学研究機関、業界の代表者らが出席した。
今年2013年漁期、極東地方の太平洋サケマスの生産量が約39万トンとなり、この内、サハリン州の漁獲が約21万トンを占め、同州が極東地方における、この漁業のリーダーになったことが報告された。
なお、サハリン州太平洋サケマスの生産の内、カラフトマスが18万3,000トン、シロザケが2万1,000トンを占めている。

③2012年11月26日 サハリン発
[サハリン・クリール地域はサケマス操業を完了する]
2012年11月22日、国後島の“ユジノクリリスキールイバコンビナート”(Южно-Курильский рыбокомбинат) はペルヴヒナ湾においてシロザケ操業の最後の網揚げを行った。
択捉島では、唯一“クリリスキールイバク”(Курильский рыбак)が、レイドフキー川において、1日あたり2-3トンのシロザケ操業を行っている。
ロシア漁業庁サハリン・クリール地域管理局によると、今年2012年漁期、2万7,767トンのシロザケが商業生産され、勧告漁獲量の92.88%が達成された。
この内、東サハリン漁業区では南クリール漁業区より7,000トン多い、1万4,280トンが生産された。
また、サハリン・クリールの各漁業区において勧告漁獲量の93.34%相当となる9万9,315トンのカラフトマスが生産され、この内、東サハリン漁業区で6万5,838トン、南クリール漁業区において2万7,909トンが漁獲された。
なお、サハリン・クリールの各漁業区の今年2012年漁期の太平洋サケマスの漁獲量は12万9,730トンに達し、直近不漁年の2010年を1万5,230トン(113.3%)上回る結果となった。
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ロシア漁業ニュースヘッドライン 2014年06月  http://kisenren.com

2014-05-19 12:32:28 | 日記

「きせんれん」は、関係団体、関係機関等へロシア漁業の直近の情報を提供するとともに、ロシア水産ビジネスに関与する会員傘下船主や更には漁業種、業種を越えロシアビジネスに携わる関係者、関係団体の一層のネットワークづくりを推進することを目的とし、月間情報「ロシア漁業ニュースヘッドライン」を発行しています。このブログではロシアIUU漁業関連情報を中心にサンプルとしてピックアップしています。
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直近のロシア漁業情報を配信しています。
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2014年06月10日
ユ-ザ-  各位
                                                                
拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、ロシア漁業庁は、今年2014年4月16日-同18日にソウルで開かれた第23回ロ韓漁業委員会において、韓国遠洋漁船への今年のロシア排他的経済水域における操業クォータ配分等に関する交渉に合意したと発表、その翌月行われた追加的協議も終えたと明らかにしました。
 韓国が確保した操業クォータは、ほぼ前年同の5万9,615トン、その内訳は、スケトウダラ4万トン、マダラ4,000トン、サンマ7,500トン、イカ7,000トン、その他1,115トン等で、このうち、スケトウダラ4万トンについては、まず、3万トンを当初割当て、残りの1万トンは、違法漁獲されたロシア産のカニが韓国港湾局の検査により、韓国の港に荷役されないよう韓国側が8月31日まで忠実に管理を実行した後、追加割当されるとのことです。また、入漁料はスケトウダラを除いて昨年と同じレヴェルで決定され、スケトウダラについてのみ、両国の立場の差が大きく、後に別途協議となりました。しかし、2週間後の5月上旬、モスクワで行われた追加協議で、懸案となっている韓国からのロシア極東地域への投資問題の事前調査を韓国の負担で行うことを条件に、このスケトウダラの入漁料についても、前年より微増で決定されたことが明かにされました。第23回ロ韓漁業委員会の結果を集約して、今月号のTopNewsとしてご報告申し上げます。
 なお、2014年4月23日、マガダンにおいて、首相メドヴェージェフが主催したロシア漁業分野の展望にかかる会議が開催されました。会議では、養殖漁業への支援、漁船団の更新、港湾インフラの改修と近代化、不必要な行政障壁の排除、加工度の高い水産物製品を生産するためのインセンティブ等、ロシア漁業の喫緊の課題について話し合いが行われました。この会議の関連情報もあわせてお知らせ申し上げます。
敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)


Contents
TopNews  第23回韓ロ漁業委員会合意
・首相メドヴェージェフがマガダンで漁業分野の会議を開催
(ロシア農業副大臣シェスタコフ動向および2ケ国間漁業協定関連等外17件)
・没収財産庁管理下漁船のベルボート・チャーター契約を無効とする(FOC/IUU取締情報関連外14件)
・オ海スケトウダラ 2011年・2013年級群が豊度の高さを示す(ロシア漁業者底魚等操業関連外8件)
・オ海北部における無脊椎動物資源漁獲状況(ロシア漁業者無脊椎動物資源操業関連外3件)
・極東科学操業評議会に今漁期サケマス漁獲勧告が提出される(ロシア太平洋サケマス操業関連外3件)
・ロシア漁業者サンマ操業の拡大に取り組む(ロシア太平洋サンマ操業関連外1件)
・“パシフィックアンデス”はロシアからペルーへ転換する(その他ロシア漁業関連情報外7件)
・次官ソンジェハクがEU執行部らにIUU漁業対応説明のため出発(韓国スケトウダラ等市場関連外4件)
・金正恩が軍傘下“1月8日記念水産事業所”を視察(北朝鮮漁業関連)

計67報告

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