ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

3万2千トン級大型加工母船フセヴォロド・シビルツェフがロシア漁業に復活

2014-06-07 14:34:10 | 日記
2014年06月06日
[3万2千トン級大型加工母船フセヴォロド・シビルツェフがロシア漁業に復活]
沿海地方企業”Южморрыбфлот”(ユジモルルイブフロート)は、2011年に外国人の所有となった3万2千トン級の大型加工母船*”Всеволод Сибирцев”(フセヴォロド・シビルツェフ)を、昨年2013年、ロシア農業銀行の支援を受け買収、極東漁業への投入を計画している。
”Всеволод Сибирцев”は、スケトウダラ、ニシン、サケマス、サンマ等の伝統的魚種原料に加え、TAC設定のない魚種を加工し製品を生産していくこととなる。
”Всеволод Сибирцев”は、缶詰製品等を洋上で生産するため、1989年にフィンランドで建造された。

*報告担当者 原口聖二 ”Всеволод Сибирцев”(フセヴォロド・シビルツェフ)
”Всеволод Сибирцев”と同様のタイプの大型加工母船は、1988年から1989年にかけ、フィンランドの造船所で3隻建造された。それは、”Содружество”(ソドルジェストヴァ)ПЗ-2301、Петр Житников”(ピョトル・ジチニコフ) ПЗ-2302、そして、この”Всеволод Сибирцев” ПЗ-2303。
”Всеволод Сибирцев”は、2011年12月以降、ギリシャ登記の会社によって、リベリア船籍、船名を*”HAINAN BAOSHA 001”として管理運航され、後に中国漁業へ投入された。中国漁業参加に関する経緯等の情報はない。”HAINAN BAOSHA 001”は、衛星情報によると、2013年8月15日、シンガポール沖合に位置していた。
そして、報告日である本日2014年6月7日、同衛星情報によると”Всеволод Сибирцев”は、中国大連長興島に位置している。長興島は渤海の東部にある島で、近年漁村から工業港に発展し、中日韓貿易区として開発中であり自由貿易区にする計画がある。主な産業は鉱業、水産業、そして造船業(世界第6位の造船メーカーである韓国のSTX造船が進出)。企業が税制優遇策により誘致され、すでに数百人の韓国人が働いている。
なお、次は”HAINAN BAOSHA 001”時代の関連過去情報。

(関連過去情報)

2012年05月07日 台湾発
[中国は南シナ海に大型加工母船”HAINAN BAOSHA 001”を配備する]


中国は、近隣諸国との間で領土紛争が激化する中、南シナ海の漁船団へ大型加工母船”HAINAN BAOSHA 001”を投入して、支援体制を強化する。
”HAINAN BAOSHA 001”は3万2,000トンクラス、世界に存在する大型加工母船4隻の内の一つで、14の製品加工ラインが設備され、水産物を1日あたり2,100トンまで処理する能力をもち、600名の乗組員を収容できる。
これまで、中国の漁船団は、漁獲物処理設備が不足していて、漁場に長く滞在することができなかったが、 ”HAINAN BAOSHA 001”の投入で、最大9ヶ月間、漁船団は漁場にとどまり、操業を継続することが可能になる。
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金正恩が西海岸のエビの漁獲を祝福

2014-06-07 11:45:01 | 日記
2014年06月06日
モスクワ発
[金正恩が西海岸のエビの漁獲を祝福]
ロシア水産業界紙は、北朝鮮半島西海岸において漁業者が2ケ月間で2万4,000トンのエビを漁獲したことを、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が祝福した旨地元紙が報じたと伝えた。
この漁業の成功の要因は、賢明な北朝鮮の指導者のリーダーシップだとしている。
金正恩は、国内での水産物の生産に強い関心を示していて、漁業に特化した軍傘下の水産事業所の視察と指導を続けており、漁船、漁具等の寄贈も行っているほか、水産物の安定供給のため、大規模な栽培・養殖漁業の開発も提唱している。
なお、金正恩は今年2014年1月に、孤児院、小中学校のほか、特別養護老人ホームへの魚の供給を増加させるよう命令した経緯にある。

(関連過去情報)

2014年04月26日 モスクワ発
[金正恩が軍傘下“1月8日記念水産事業所”を視察]
朝鮮労働党第1書記、共和国国防委員会第1委員長、朝鮮人民軍最高司令官の金正恩が、"1月8日水産事業所"の現地視察をしたとロシア業界紙は伝えた。
金正恩は、“1月8日水産事業所”の港湾施設、新造漁船、隣接する水産業従事者のための住居建設の進捗状況等を確認し、この事業所の成功へ向けスピーチを行った。






2014年01月08日 モスクワ発
[金正恩が軍に対して魚の供給の増加を命令]
ロシア水産業界紙は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が、軍第534部隊に新設された近代的な水産物製品冷凍プラントを視察し、孤児院、小中学校のほか、特別養護老人ホームへの魚の供給を増加させるよう命令したと伝えた。
北朝鮮では昨年2013年12月にも、水産部門の活性化を目指して、漁業で模範を示した貢献者などを集めた会議が開かれた。
”人民軍水産部門熱誠者会議”と名づけられた会合には、崔竜海(チェ・リョンヘ)朝鮮人民軍総政治局長や張正男(チャン・ジョンナム)人民武力部長など軍の関係者や漁業で模範を示した労働者らが出席し、金正恩が掲げる水産業活性化に向けた決意が確認された。
金正恩は、国内での水産物の生産に強い関心を示していて、漁業に特化した軍傘下の水産事業所の視察と指導を続けており、漁船、漁具等の寄贈も行っている。
また、金正恩は水産物の安定供給のため、繰り返し、大規模な栽培・養殖漁業の開発を提唱している。

2013年12月23日 韓国発
[金正恩が軍傘下の水産事業所を視察]
北朝鮮軍には時ならぬ”紅葉”ブームが起きている。
軍部隊傘下で働く”8月25日水産事業所”は1年で1,000トンの魚しか漁獲できなかったが、今年2013年は、5月からの6カ月間に4,000トンを生産する成果を上げた。
これは金正恩が5月に”紅葉号”と名付けた新しい漁船を与えたことが大きな役割をしたという主張を国営メディアが大々的に報じている。
労働新聞は”紅葉”と関連した論説を全面にわたり掲載し金正恩のおかげで水産事業所が魚を捕まえる成果を出したと主張した。
北朝鮮は12月21日に、平壌の軍部隊傘下で働く水産部門関係者を集め熱誠者会議も開催した。

2013年12月19日 韓国発 聯合ニュース
[金正恩が朝鮮人民軍へ漁船、魚探等を寄贈]
北朝鮮で張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長が処刑された後、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が軍人と住民の気持ちをつかむための活動を活発化している。
朝鮮労働党機関紙の労働新聞は2013年12月19日、金第1書記が朝鮮人民軍のホ・チョルス所属部隊に漁船や魚群探知機、冷凍車などを贈ったと伝えた。
これは軍人の福利厚生を担う「後方事業」への関心を示すことが目的とみられる。
北朝鮮メディアは2013年12月16日にも、金第1書記が第313軍部隊の水産事業所を訪れ後方事業に強い関心を示したと報じた。
また、金第1書記は模範的な住民に感謝の言葉を積極的に伝えている。
労働新聞は、金第1書記が「党と首領への忠実さをもち、良いことをした労働者らに謝意を伝えた」と報じた。
今年は江原道の開墾事業や金日成総合大学の教育者住宅建設事業などの大型建設事業で模範的だった労働者や、重体の軍人の治療に当たった医療関係者らにも感謝の言葉が伝えられた。
韓国の専門家は「金第1書記は北朝鮮内部の動揺を収拾するため、しばらくは軍人と住民の生活に配慮する姿を見せようと努めるだろう」と話した。
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