2014年08月08日
一般社団法人北洋開発協会(原口聖二)
[経済制裁報復措置でノルウエー水産物輸入業者・加工業者は大きな打撃を受ける]
2014年8月7日、ロシア政府は、前日6日発表された大統領令に基づき、今後1年間ロシアへの輸入が禁止となる品目と、対象国・地域を発表した。
輸入禁止品目は主に食肉、水産物、牛乳・乳製品、野菜・果物で、対象の国・地域は、米国、EU、カナダ、オーストラリア、そしてノルウエーに限定された。
この措置について、ノルドニュース(ネット)は、ノルウエー水産物輸入業者・加工業者が大きな打撃を受けることになると報じた。
ロシアの輸入業者・流通業者で構成される業界団体は、この措置で倒産にいたる業者も出てくる可能性があり、政府にその悪影響を取り除く対応を望む旨の要請を行ったとしている。
(図はウォール・ストリート・ジャーナルによるもので、ロシアの西側諸国への経済制裁報復措置としての禁輸による各国の食糧主要品目のインパクトで、ノルウエー水産物は突出している。)
一方、タタールインフォルム(ネット)も、ノルウエーの水産物生産・輸出業界が、サーモンを中心とした製品のロシア市場への供給を閉ざされることで、深刻な影響を受けるが、一方で、インド、中東諸国市場の拡大が見込まれており、一つの市場に依存することはないと表明したことを伝えた。
また、ノルウエーの業界が、ロシアが今後、サーモンをチリとフェロー諸島から調達するだろうとの予測を示していることを加えた。