ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

ロシアFOC/IUU取締情報191"Киссе Мару-11"(第11きっせい丸)

2014-10-17 07:56:15 | 日記

2014年10月16日 サハリン発

[サハリン国境警備局がカニ密漁ロシア船を拘束]

ロシアFSBサハリン国境警備局は、2014年10月15日、アニワ岬(中知床岬)南東22マイルのロシア排他的経済水域においてカニ密漁ロシア船"Киссе Мару-11"(第11きっせい丸)を拘束したと発表した。

当局が"Киссе Мару-11"を検査し、違法に漁獲された活ズワイガニ(オピリオ)4,314個体(3トン以上)と、ニシン1トン以上、スケトウダラ2.5トン(報告担当者 原口聖二 :原文に言及はないがニシンとスケトウダラは漁労用の餌と推察)を船内に所持していたことが分かった。

なお、"Киссе Мару-11"の最終の日報によると、水棲生物資源の所持なく、修繕のため、日本の網走港へ寄港したデータとなっている。


(参考関連情報“Киссе Мару-11”Kissemaru-11”第11きっせい丸“事件)


2013年01月09日 サハリン発
[サハリン国境警備局がカニ密漁船を拘束]
ロシアFSBサハリン国境警備局は、今年2013年に入り、アニワ岬(中知床岬)南東ロシア排他的経済水域において2隻のカニ密漁船を拘束したと発表した。
1隻目はカンボジアFOC船"Сепия"(セピア)で、当局が検査したところ、1トン以上の活ズワイガニ(オピリオ)と、2トン以上の冷凍ニシン、スケトウダラ、および専用漁具が発見された。
また、同様にロシア船"Киссе Мару-11"(第11きっせい丸)から約4.5トンの活ズワイガニ(オピリオ)と専用漁具が発見された。
この2隻はこれらの漁業活動を認める許可を所持しておらず、当局により拘束された。
なお、2隻が所持していた活カニ約5.5トンは生息地へ海中還元され、当局の活動により、国家への損害420万ルーブル以上が未然に防がれた。

2010年11月01日 ウラヂオストク発
[沿海地方国境警備局がFOCカニ密漁密輸船を拘束]
ロシアFSB沿海地方国境警備局は4,800個体以上の活タラバガニ、アブラガニ、ケガニを密漁し、密輸を試みた違法商業船“Хонта”(ホンタ)を拘束した。
10月24日、当局所属警備艇“Приморье”(プリモーリエ)は、ゾロトイ岬北のロシア領海“において”Хонта”を発見し停船させ検査した。
”Хонта”はシェラレオーネ旗で母港はフリータウンとわかり、乗組員計19名は、ロシア人13名、マレーシア人5名、そして韓国人1名で構成されていた。
検査した当局職員は”Хонта”の船内から13トンの活ガニと冷凍スケトウダラを発見したが、この商業船は、これらの漁業活動を満たす許可証を所持していなかった。
更に”Хонта”の船長は“Топаз-888”(トパーズ888)という、別の船名の関連書類一式も所持していた。
”Хонта”はこれらの違反を摘発され当局により、ナホトカ港へ連行された。
なお、当局は、同期のパトロール活動においてロシア経済水域で違法にカニを所持していたロシア旗ネヴェリスク基地所属の“Kissemaru-11”(第11きっせい丸)も拘束しコルサコフ港へ連行したと加えて発表した。
これまで、沿海地方当局は同様の違反で小型商業船を13隻拘束したが、その内11隻がベリーズ、カンボジア、パナマ、シェラレオーネなどのFOCだった。

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ロシア上院本会議で議長ワレンチナ・マトヴィエンコが流し網漁業の問題解決を約束する

2014-10-17 07:44:32 | 日記

2014年10月16日 モスクワ発

[ロシア上院本会議で議長が流し網漁業の問題解決を約束する]

ロシア上院本会議において議長ワレンチナ・マトヴィエンコが、同院として流し網漁業について積極的に対応していくと語った。

ロシア排他的経済水域における流し網漁業は、繰り返し、カムチャツカ地方選出議員等から、ロシア経済と環境に悪影響を与える旨の主張がなされてきた。

本会議で質問を受けたマトヴィエンコは、この問題について既に、ロシア漁業庁と解決に向け取組を開始しているので安心してほしい旨を発言、積極的な対応の推進を約束すると加えた。

 

2014年10月15日 モスクワ発

[ロシア上院食料農業政策環境評議会が流し網漁業の取扱いについて協議]

2014年10月14日、火曜日、ロシア上院食料農業政策環境評議会の拡大会議が開催され、カムチャツカ地方の水産分野への追加的支援について協議が行われた。

この中で、同地方に2008年から、16の水産加工場や沿岸インフラに投資が行われているが、漁業発展のための阻害要因が存在し、その一つが、日本漁船によるロシア排他的経済水域における流し網漁業だとの指摘がなされた。

会議に出席した、カムチャツカ地方水産部長ウラヂミル・ガリツインは、日本漁船の流し網漁業が廃止されると、単純に1万トン、同地方の沿岸漁業の生産が上積みされると言及した。

ロシア連邦上院議長ワレンチナ・マトヴィエンコは、以前からロシア排他的経済水域における流し網漁業の全面禁止を主張してきた経緯にあり、そのための段階的削減措置を支持している。

議長を務めた同評議会委員長ゲンナジー・ゴルブノフは、カムチャツカ地方の主張を支持することを、今回の拡大会議のとりまとめとした。

 (関連過去報告)                  

2014年09月10日 モスクワ発

[ロシア連邦上院が再び流し網漁業禁止案を準備する]

2014年9月9日、ロシア連邦上院議長ワレンチナ・マトヴィエンコは、近い将来、ロシア排他的経済水域における流し網漁業全面禁止案が上院から下院へ送られることになるだろうと語った。

マトヴィエンコは、以前からロシア排他的経済水域における流し網漁業の全面禁止を支持してきた経緯にあり、この操業にかかわる日本人に打撃を与えるだろうが、これらはロシア経済と環境に被害を与えていると語った。

また、マトヴィエンコは、日本は「途方もない圧力」の下ではあるが、ロシアへの制裁に参加しているとしつつ、この禁止案が現段階で、ロシアからの報復として正式にリストされているものではないと加えた。

同年9月4日、ウラヂオストクで開催された、第9回国際漁業者会議の冒頭のスピーチで、ロシア連邦食料農業政策環境評議会委員長ゲンナジー・ゴルブノフが、ロシアへの制裁への報復措置として、日本漁船のロシア排他的経済水域における流し網操業を禁止する提案を行い、極東の漁業者から、太平洋サケマス流し網漁業を禁止するべきだとの意見を多く寄せられていると語った経緯にある。

(報告担当者 原口聖二: 過去にも流し網漁業禁止案が上院で可決した事例があり、一方の下院において否決されてきた経緯にある)

 2014年09月04日 ウラヂオストク発(一般社団法人北洋開発協会)

[ロシア連邦食料農業政策環境評議会委員長が日本漁船流し網操業中止を提案]

2014年9月4日、ウラヂオストクで開催された、第9回国際漁業者会議“Международный конгрессе рыбаков”(メジドウナロードヌイ コングレス ルイバコフ)の冒頭のスピーチで、ロシア連邦食料農業政策環境評議会委員長ゲンナジー・ゴルブノフ(Геннадий Горбунов)は、ロシアへの制裁への報復措置として、日本漁船のロシア排他的経済水域における流し網操業を禁止する提案を行った。

ゴルブノフは、極東の漁業者から、太平洋サケマス流し網漁業を禁止するべきだとの意見を多く寄せられていると語った。

次は、この会議後の時事通信の報道と、関連過去報告となっている。

 日本の流し網漁業禁止を=報復制裁でロシア議員提案

時事通信 9月4日(木)19時10分配信

【モスクワ時事】ロシアのゴルブノフ上院農水委員長は4日、ウクライナ危機をめぐる日本の対ロ制裁の報復措置として、政府間協議に基づきロシア水域で日本の漁船に許可している流し網漁業の禁止を提案した。極東ウラジオストクの国際会議での発言として、インタファクス通信が伝えた。
同席したロシア漁業庁のシェスタコフ長官は「(関係者に)損害が生じないよう慎重に対応しなければならないが、提案について必ず検討する」と約束した。ロシア外務省などと協議する必要があるとも指摘した。 

 2014年08月07日 モスクワ発

[シェスタコフがカムチャツカへ出張 経済制裁に絡め日本漁船流し網漁業の見直の要請を受ける]

ロシア連邦食料農業政策環境評議会副委員長ボリス・ネフゾロフ(Борис Невзоров)は、ロシア農業副大臣(漁業庁長官)シェスタコフが出席した、同地方の水産業発展のための会議において、日本の経済制裁にからめ、日本漁船のロシア排他的経済水域における流し網操業の漁業協定の見直しを主張した。

ネフゾロフは、大統領プーチンが経済制裁発動国への報復措置に昨日2014年8月6日署名したことを指摘、更に日本も積極的に経済制裁に参加したと言及した上で、日本漁船の流し網操業にかかる漁業協定を見直すべきだと語った(報告担当者 原口聖二:報道ではロシアによる経済制裁報復措置国から日本は外れている)。

また、ネフゾロフは、流し網漁業の混獲とサケマスの産卵行動への影響の問題のほか、ロシア流し網漁船16隻に対し、日本漁船の隻数が30数隻でありながら、ベニザケの漁獲割当がその3分の1であることに、当該操業に疑義を抱くと言及した。

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