ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

ノルウエーが北朝鮮にサーモンの発眼卵を供給“AquaGen”

2015-06-01 16:11:29 | 日記


2015年05月30日
ノルウエー発
[ノルウエーが北朝鮮にサーモンの発眼卵を供給]
ノルウエーTV2は、北朝鮮からのリポートとして、同国がアトランテック・サーモンを大量に消費するようになっていると伝えた。
リポートによると、ノルウエー業者からの輸入発眼卵を北朝鮮の養殖場が育成させ、首都ピョンヤンの高級レストラン等へ供給している。
ノルウエーTV2は、この発眼卵のメーカが、“AquaGen”社であることをつきとめた。
“AquaGen”社は世界有数のこの分野の会社である。
北朝鮮との取引の責任者Jakob SoldalはTV2に対し、北朝鮮への殆どの品目は輸出禁止であるが、魚卵は除外されているとこたえた。
また、ノルウエー外務大臣に貿易規制に該当するか複数回確認し、北朝鮮制裁の品目に該当しないとの回答も得ていると加えた。
また、ノルウエー外務省報道官Frode Andersenも魚卵の輸出は規制に該当しないとの見解を示した。



2015年05月25日
モスクワ発
[金正恩が養殖漁業施設等を視察]
2015年5月25日、ロシア水産業界紙(WEB)は、第1書記金正恩が、朝鮮人民軍傘下の2つの養殖漁業施設を視察したと朝鮮中央通信が報じた旨伝えた。
北朝鮮の指導者は、Сокмак(ソクマク)とРаксан(ラクサン)の孵化場と稚魚育成施設を視察、年間の生産量が430万尾に達していることを高く評価した。
また、朝鮮中央通信は、同22日、北朝鮮水産科学情報研究所で水産資源を合理的に利用するための貴重な科学研究成果が多く成し遂げられているほか、国家科学院地球環境情報研究所が、魚群の移動状態を迅速正確に把握することができる新しい機器を開発し、複数の水産事業所が導入したと報じた。
このシステムは、消費電力が少なく、デバイスの構成が単純であり、漁場でも操作が簡単で、漁船からの魚群探査だけでなく、漁労作業と養殖場の水中監視にも利用することが可能とされている。
一方、同19日、朝鮮中央通信は、金正恩が大同江スッポン養殖が生産を正常化できずにいるという報告を受け、実態を視察するために現場を訪れ、険しい表情で養殖場を回りながら、手帳を持つ関係者の前で指を差して叱責した旨を、写真を何枚か掲載して報じた経緯にある。
金正恩は、将軍様(金正日)の業績を台なしにしたとし、無責任な姿の発露で、胸が張り裂けそうで言葉が出ないと怒ったとされている。

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カムチャツカ地方で太平洋サケマス操業が始まる

2015-06-01 15:28:52 | 日記

2015年06月01日
モスクワ発
[カムチャツカ地方で太平洋サケマス操業が始まる]
タス通信は、本日2015年6月1日から、今漁期の太平洋サケマス操業が始まったと伝えた。
今年2015年漁期、同地方の太平洋サケマスの漁獲量として18万4,000トンが勧告されている。
この内訳は、カラフトマス9万3,000トン、シロザケ4万5,000トン、ベニザケ3万3,500トン、ギンザケ1万2,000トン、マスノスケ743トンとなっている。
当該操業で焦点が絞られているのは東カムチャツカ沿岸のカラフトマスで、8万4,000トンの生産が予想されている。
また、西カムチャツカ沿岸ではシロザケとベニザケの来遊は大きいものの、カラフトマスについては比較して小さくなると見込まれている。
なお、同地方では今漁期についても、遡河性魚種生産管理委員会を設置し、漁業規制を行うこととしている。
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カスピ海漁業委員会が完了する チョウザメの禁漁措置延長へ

2015-06-01 13:06:47 | 日記
2015年5月29日
モスクワ発
[カスピ海漁業委員会が完了する チョウザメの禁漁措置延長へ]
2015年5月29日、ロシア漁業庁は、同26日からサンクトペテルブルグで行われていた第35回カスピ海漁業委員会が完了したと発表した。
同委員会にはロシアのほか、イラン、アゼルバイジャン、カザフスタンそしてトルクメニスタンと、カスピ海沿岸のすべての国の代表団が出席し、チョウザメ類の商業漁獲の禁止措置を2016年まで延長することに合意した。
なお、委員会に出席した*ソコロフ(ワシリー)は、協定の批准が最終的段階にあることを通報し、プロトコルに署名を行った。
*報告担当者 原口聖二: 長官シェスタコフは、2015年5月26日の初日のみ出席、以後、副長官ソコロフ(ワシリー)に対応を任せ、ロシア国内関連会議に出席のため、モスクワへ戻ったものと推察される。

(配信済情報)
2015年05月26日 モスクワ発
[シェスタコフが出席 サンクトでカスピ海漁業委員会が始まる]
ロシア漁業庁は本日2015年5月26日から、サンクトペテルブルグにおいて第35回カスピ海漁業委員会が始まったと発表した。
同委員会のロシア代表団の代表は、ロシア農業副大臣(漁業庁長官)シェスタコフが務めている。
また、委員会にはロシアのほか、イラン、アゼルバイジャン、カザフスタンそしてトルクメニスタンと、カスピ海沿岸のすべての国の代表団が出席しており、特に、チョウザメ資源の管理に焦点をしぼり協議が行われることとなる。
なお、委員会は同29日まで続けられる予定となっている。

(関連参考過去情報)

2010年11月19日 日本経済新聞
[チョウザメ 5年禁漁へ カスピ海沿岸5カ国が合意]
【モスクワ=共同】卵が高級食材のキャビアとして珍重されるため乱獲が進み、絶滅が危惧されているチョウザメの主要産地、カスピ海の沿岸5カ国は18日、アゼルバイジャンのバクーで開いた首脳会議で、チョウザメ類の捕獲を5年間禁止する措置の導入で基本合意した。インタファクス通信が伝えた。
世界のキャビア生産量の約90%を占めるといわれるカスピ海沿岸でチョウザメ類の捕獲が一時的に禁止されれば、キャビアの価格がさらに高騰するとみられる。
議長役を務めたアゼルバイジャンのアリエフ大統領によると、同国とロシア、カザフスタン、トルクメニスタン、イランの5カ国首脳は、漁獲量が激減しているチョウザメ類の保護策強化で一致。3カ月以内に捕獲の一時禁止導入に向けた準備を終えるよう各国関係省庁に指示することになった。
最高級とされるオオチョウザメ(ベルーガ)のキャビアはロンドンで1キロが60万円以上するといわれ、密漁が後を絶たない。自然保護団体などによるとカスピ海沿岸地域でのチョウザメ類の生息数はソ連が崩壊した1991年に比べ約40分の1に減っているという。チョウザメ類の一部は既にワシントン条約で国際取引が規制されている。

2008年3月28日 フランス発 AFP
[ロシア カスピ海でチョウザメの5年禁漁を提案]
ロシア漁業当局は2008年3月27日、カスピ海沿岸諸国に対し、卵がキャビアとして珍重されているチョウザメの5年間の禁漁を提案する方針を明らかにした。資源保護が目的で、当局によればカスピ海沿岸のアゼルバイジャン、イラン、カザフスタン、トルクメニスタンに対し、近く正式に提案する。
禁漁措置の理由について当局報道官は、「チョウザメが絶滅の危機に瀕しているため」と説明。乱獲や密漁で個体数が激減したため、前年の漁獲量が年間割当の50トンに届かなかったと述べた。
また当局が同日、年間10億ドル(約1000億円)規模に上る密漁を防ぐ措置として、チョウザメ漁およびキャビア販売の国営独占企業の設立法案を議会に提出したことも発表。「密漁は利益至上主義の無慈悲なビジネスだ」と批判した。
新法案には、チョウザメを取り扱う民間企業に対する税控除も盛り込まれており、数日中に議会で検討される。
魚類で最古種の1つとされるチョウザメは、ほぼすべてがカスピ海に生息している。卵はキャビアとして何世紀にもわたり珍味とされてきたが、環境保護団体はチョウザメが絶滅の危機に瀕していると警告する。
世界最大規模の民間自然保護団体WWFは今年初め、オセトラ、セブルーガ、ベルーガの各種を含め、カスピ海のチョウザメ生息数は過去数十年間で70%減少したと発表した。
また、欧州連合EUの公式データによると、2000-05年で約12トンのキャビアが不正販売されたが、専門家によればこの数値はカスピ海で密漁されたキャビアのほんの一握りでしかないという。

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