2015年10月10日
ユーザー 各位
拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
さて、ロシア漁業庁は、2008年に設定された漁獲割当方式が、2018年に更新を迎えるにあたり、2004年12月20日付漁業と水棲生物資源保護に関する法律にかかる漁獲割当の配分の効率化のための改正草案を提出しました。この改正案は、①沿岸、領海、大陸棚とロシア排他的経済水域における漁獲割当が単一の漁業のため統合される点、②漁獲割当設定期間は、従前の歴史的原則(過去の漁獲実績等)に基づき10年間だったが、これが25年間まで長期化される点、③漁獲割当の開発率の基準が50%から70%に引き上げられ、自らの船(あるいは管理下にある用船)においてこれを2年間おこたると、政府との契約が打ち切りとなる点、そして④新たな船をロシア造船所において建造等する者に、政府支援のもと、TACの20%以内で漁獲割当が優先的に配分される点等を指摘しています。
今年2015年10月には、漁業分野発展のための国家評議会幹部会の開催が予定されており、極東漁業の編成にかかるこの重要な判断に関する情報を、今月号の
TopNewsとしてご報告申し上げます。
なお、第10回国際漁業者会議“Международный конгрессе рыбаков”(メジドウナロードヌイ コングレス ルイバコフ)が、2015年8月27日、同28日の両日、ウラヂオストクで開催され、報告担当者も参加の機会を得ました。この概要もあわせてお知らせ申し上げます。
敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)
Contents
TopNews 2018年の漁獲割当の更新にかかる改正案の概要
・第10回ロシア国際漁業者会議概要(関連8件)
・トルトネフ 債務不履行の韓国の漁獲割当を削減する(漁業政策および2ケ国間漁業協定関連等外20件)
・2億ドルの北海道経済収入がカムチャツカ地方へわたる(太平洋サケマス流し網漁業関連)
・ロシア漁業者によるスケトウダラ・ニシン操業概況(ロシア漁業者底魚等操業関連外8件)
・サハリン州太平洋サケマス漁場別魚種別生産量(ロシア太平洋サケマス操業関連外9件)
・ロシア漁業庁が今漁期のサンマ操業会議を開催(ロシア太平洋サンマ操業関連外2件)
・ロシア 米国とのIUU漁業協定の調印を予定する(FOC/IUU取締情報関連外3件)
・北極海航路を経由した太平洋サケマス製品がムルマンスクへ到着する(その他ロシア漁業関連外4件)
・韓国 秋夕対応で政府備蓄スケトウダラ等放出(韓国スケトウダラ等市場関連外5件)
計69報告
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