トルトネフ 債務不履行の韓国の漁獲割当を削減する

２０１５年０９月０５日
ウラヂオストク発
[トルトネフ　債務不履行の韓国の漁獲割当を削減する]
ロシア極東連邦管区大統領全権代表トルトネフは、２０１５年９月５日、韓国がスケトウダラの漁獲割当増枠の根拠となった極東漁業インフラへの投資を実行しておらず、これを見直す必要があると語った。
同年４月２４日、ロシアと韓国はモスクワで第２４回韓ロ漁業委員会第３回会合を開き、韓国遠洋漁船の今年２０１５年のロシア排他的経済水域の漁獲割当と、主な操業条件に合意したが、スケトウダラの漁獲割当は２万５００トンで、前年２０１４年より１万９,５００トン減少した。
ロシア側は削減理由について、２００８年に締結したＩＵＵ漁業防止協定への対応や、ロシアの自国市場への水産物供給拡大の必要性に加え、ロシア極東地域の港湾開発に投資することで合意したものの目に見える成果がない点等を指摘したと明らかにした。
これに対して韓国政府は、漁獲割当の回復に向け、ロシア側と交渉を続ける旨、発表した経緯にある。
（*報告担当者　原口聖二　：韓国のスケトウダラ漁獲割当は２００４年から２００７年まで２万５００トンで固定されていた。その後、ＩＵＵ漁業防止と極東水産インフラへの投資への協力を対価に最大で約６万トンまで拡大させていた。）