ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

“帰ってきたダリキン”クリール水産業への投資に関心を示す

2015-09-16 13:54:39 | 日記


2015年09月16日
ウラヂオストク発
[“帰ってきたダリキン”クリール水産業への投資に関心を示す]
“太平洋投資グループ”(Тихоокеанская инвестиционная группа :チホーオケアンスカヤ・インヴェスチツィオナヤ・グルーパ)代表で前沿海地方知事の*ダリキンは、クリール列島、特に択捉島への孵化場建設と同地域における養殖漁業への投資に関心がある旨を表明した。
ダリキンは、クリール列島の水産業発展の可能性を指摘し、2年から3年で、3,000万ドル-4,000万ドルの投資を準備することが可能だと言及した。
ダリキンは2001年から2012年まで沿海地方知事を務めたが、その間、副知事が収賄罪に問われ、自身もまた国家資産横領の疑いで家宅捜査を受ける等、ダーティなイメージの政治家だった。
住民の地元政府への信頼を損ない、2011年の下院選で同地方の与党得票率が激減したことで引責辞任したが、事実上の更迭だった。
*セルゲイ・ミハイロヴィチ・ダリキン(Сергей Михайлович Дарькин)
1963年12月9日生 沿海地方ボリショイ・カーメニ出身 実業家 政治家
ロシア極東の前沿海地方知事(2001年-2012年)。ウラヂオストクで港湾労働者として働き始めるかたわら、極東航海大学に学び、1985年同大学を卒業し、大学院に進む。極東航海大学を卒業後、1989年ダリジング社副社長に就任。1991年にはロリズ社を設立した。同社は造船業、次いで水産業に進出した。1998年沿海銀行頭取となり、2001年沿海地方知事選挙に立候補するまでロリズ・グループの総帥として君臨した。
2001年2月5日、当時の沿海地方知事ナズドラチェンコは辞意を表明した。同年1月に心臓発作を理由に入院していたが、ナズドラチェンコの辞任は、沿海地方におけるエネルギー危機によるものであり、大統領プーチンによる事実上の解任であった。ダリキンはナズドラチェンコの後継を選ぶ知事選挙に立候補し、同年5月27日の第1回投票で得票率24パーセントを獲得し、1位となった。同年6月17日の決選選挙で、40.17パーセントを獲得し、6月25日に正式に知事に就任した。2005年1月の法改正によりロシア連邦を構成する連邦構成主体の首長(知事、行政長官)は大統領の任命制になったが、ダリキンはこの改正後に就任した最初の知事だった。

(関連過去情報)

2013年01月10日 モスクワ発
[ロシア極東24社と業界団体の独禁法違反は重大な刑事事件になる可能性がある]
ロシア独占禁止庁は、極東漁業会社24社と業界団体の2006年から2008年の間の活動における独占禁止法違反は、重大な刑事事件に発展する可能性があると発表した。
独占禁止庁は、立ち入り検査により、関連漁業会社の事務所等から、書類のコピー、コンピュータサーバ情報、およびEメールの交信内容等を入手した模様だ。
独占禁止庁は、刑法第178条(競争の防止、制限、または排除 7年までの刑)に基づき、刑事訴追のため、書類を送検するとしている。
また、これに付帯して、日本、中国、そして韓国のそれぞれの関係機関に関係資料を送付し、反面調査も実行するとしている。
独占禁止庁は、ロシア極東の53の漁業会社とロシアスケトウダラ漁業者協会については、ロシア排他的経済水域のスケトウダラの漁獲枠を不当に管理していたとされる中国企業“パシフィックアンデス”(PacificAndes International Holdings)との提携においてカルテルの容疑があり、調査を行った結果、26の漁業会社と業界団体のスケトウダラ漁業者協会は、有罪であると認められたと発表していた。
なお、犯罪学者アレクサンドル・スハレンコは、取沙汰されている漁業会社の内2社が、前沿海地方知事ダリキンの妻ラリーサの所有だったことが、今回の事件を特徴付けていると指摘している。

2012年12月25日 モスクワ発
[ロシア独占禁止庁が有罪と指摘する26の極東漁業会社リストを公表]
ロシア連邦独占禁止庁は、ロシア極東の53の漁業会社とロシアスケトウダラ漁業者協会をカルテルの容疑で調査した結果に基づき、有罪と認められる26の漁業会社を下記のとおり公表した。
同庁は、ロシア連邦の競争保護に関する法律第11条「カルテルによる価格の設置と財産の減少」にロシアスケトウダラ漁業者協会と極東の26の漁業会社の違反が認められたと指摘している。
(独占禁止法違反26社リスト)
①“Аян”(アヤン)
②“Востокрыбпром”(ヴォストークルイブプロム)
③“Дальвест”(ダリヴェスト)
④“Совгаваньрыба”(ソフガヴァニルイバ)   
⑤“Пелагиаль”(ペラギアリ) 
⑥“Софко”(ソフコ)
⑦“Тралфлот”(トラルフロート)
⑧“Сахалин Лизинг Флот”(サハリンリージングフロート)
⑨“Дальрыба”(ダリルイバ)
⑩“Находкинская база активного морского рыболовства” (ナホトカバムル) 
⑪“Дальневосточная рыболовная компания”(ダリニヴォストーチナヤルイバロフナヤカンパニヤ) 
⑫“Интрарос” (イントラロス)
⑬“Рыбмаркет”(ルイブマーケット)
⑭“Камчатимпэкс”(カムチャットインペクス)
⑮“Магаданрыба”(マガダンルイバ) 
⑯“Океанрыбфлот”(オケアンルイブフロート)
⑰“Остров Сахалин”(アストロフサハリン)
⑱“Поллукс”(ポルクス)
⑲“Преображенская база тралового флота”(プレオブラジェンスカヤトロラヴォガフロータ)
⑳“Ролиз” (ロリズ)
㉑“Дальневосточная база рыболовства"(ダリニヴォストーチナヤルイバロフストヴァ)
㉒“Управление тралового флота"(ウペラフレニエトロラヴォガフロータ)
㉓“Рыбзавод Каменский”(ルイブザヴォドカメンスキー)
㉔“Рыболовецкое коллективное хозяйство "Сахалин"”(漁業コルホーズ連合“サハリン”)
㉕“Тихоокеанское управление промысловой разведки и научно-исследовательского флота”(太平洋科学調査船団)
㉖“Фиш Рейн”(フィッシュレイン)
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