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北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

中国漁船「泥棒操業」 南北漁業協力台無し

2018-05-10 12:22:55 | 日記

2018年05月10日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[中国漁船「泥棒操業」 南北漁業協力台無し]
北朝鮮東海水域で韓国に南下するイカなど水産資源を独占していた中国漁船が現在も大手を振って操業している。
特に南北首脳会談以降、韓国政府は共同漁業など南北漁業協力を推進すると発表したが、中国漁船の違法操業が横行している現状では、計画が頓挫する可能性があると指摘されている。
東海海洋警察が関係機関に提供する「中国漁船団の東海北方水域への移動現況報告」によると、2018年5月4日、NLL(北方限界線)を越えて北上した中国漁船は584隻、北に移動しているもの46隻を数えた。
先月4月30日、NLLを越え北上した中国漁船71隻、北上中の漁船39隻と比較すると一週間の間に、500隻以上が北朝鮮水域に入域したことになる。
今年2018年末まで操業を継続すると、また、韓国のイカの漁獲に悪影響を与えるものと予想される。
中国漁船の大挙北上は、5月1日から中国で始まった禁漁と時期をいつにしており、世界的に品薄状態となっているイカの価格の高騰が続くものとみられる。
中国は自国内の近海水産資源が枯渇、昨年2017年、5月から9月までに禁漁期を拡大した。
イカの魚群が本格的に北上する時期に合わせ、中国漁船は、自国内の規制を避け、北朝鮮水域に集中している。
国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議案2397号はまだ解除されず、韓国政府が推進する南北漁業協力は計画があるだけで進捗していない。
これは、外交部、海洋水産部などが、中国政府の操業禁止協力を要請したが、全く受け入れられていない証だ。
業界関係者は、中国漁船について、以前から韓国海洋警察との交信で、ロシア水域や公海に向かうと知らせ、北朝鮮水域で操業する場合がほとんどであったと指摘した。
また、毎年中国漁船があふれかえる状況で、政府が南北漁業協力事業を推進しても正常に行われるか疑問だと加えた。

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