2018年06月25日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[2016年-2018年スルメイカ秋冬系群ABCと日韓TAC設定の推移]
韓国は、2017年にTACの運用期間の変更を決定、1月-12月から7月-翌年6月となり、今年2018年はその調整年となっている。
韓国EEZのスルメイカTACの次期漁期(2018年7月-2019年6月)設定は、当初、前年度期より30%以上削減の9万4,257トンで決定したが、これに追加的に、最近、魚群形成が確認されている西海のトロール漁船向けに1万6,997トンを試験運用として新たに設定、実質2割程度の削減にとどめた。
更に、同一資源を利用する日本の本年2018年度のTACは、前年比約30%減の9万7,000トンとなったが、一昨年の日本と韓国の取扱いは異なっており、下表のとおり、2016年を起点とした削減率に大きな違いがでている。
2016年-2018年スルメイカ系群ABCと日韓TAC設定の推移 |
||||||
(単位:トン) |
||||||
|
2016年 |
2017年 |
2018年 |
2018年/2016年比 |
||
秋季発生系群ABC |
205,000 |
156,000 |
129,000 |
62.9% |
||
秋季発生系群ABC前年比 |
|
76.1% |
82.7% |
|||
冬季発生系群ABC |
215,000 |
69,000 |
31,000 |
14.4% |
||
冬季発生系群ABC前年比 |
|
32.1% |
44.9% |
|||
ABC計 |
420,000 |
225,000 |
160,000 |
38.1% |
||
ABC計前年比 |
|
53.6% |
71.1% |
|||
日本TAC |
256,000 |
136,000 |
97,000 |
37.9% |
||
日本TAC前年比 |
|
53.1% |
71.3% |
|||
韓国TAC |
141,750 |
141,750 |
111,254 |
78.5% |
||
韓国TAC前年比 |
|
100.0% |
78.5% |
|||
日本・韓国TAC計 |
397,750 |
277,750 |
208,254 |
52.4% |
||
日本・韓国TAC計前年比 |
|
69.8% |
75.0% |