2018年07月10日
ユーザー 各位
拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
さて、2018年5月24日から同26日までの間、“サンクトペテルブルグ経済フォーラム2018”が開催され、”Золотая рыба”(ゾロタヤ・ルイバ:黄金の魚)と銘打ち“漁業の長期的持続の可能性の要因”についてセッションが開催されました。セッションに参加したロシア農業副大臣(漁業庁長官)シェスタコフは、人口増加によるタンパク源の需要と深海漁業の発展による未利用資源の生産拡大、極東海域のイワシ・サバ資源の拡大とその対応、漁獲割当の長期化(15年間)と“投資”クオータ“の活用、そして懸案となっているカニの漁獲割当配分問題の解決等を指摘しました。
ロシアの中長期的な漁業分野の発展戦略に関するこれらの情報を集約しTopNewsとしてご報告申し上げます。
なお、2018年5月18日、ロシア大統領プーチンは、首相メドヴェージェフからの閣僚候補者名簿を受理、通算4期の政権人事にかかる大統領命令に署名、この人事においてアレクサンドル・トカチョフにかわり、新農業大臣に、前FSB長官ニコライ・パトルシェフの実子で、農業銀行理事長のドミトリー・パトルシェフ(Дмитрий Патрушев)が指名されました。関連情報もあわせてお知らせ申し上げます。
敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)
Contents
TopNews サンクトペテルブルグ経済フォーラム 漁業セッション”黄金の魚”
・新副首相ゴルデーエフが新大臣パトルシェフを農業省へ紹介(漁業政策および漁業協定関連等外9件)
・農業省がカニ漁獲割当配分のメカニズムに関する議論について報告(カニ漁獲割当配分問題関連外2件)
・”投資クオータ”極東地方で9工場(投資クオータ関連外1件)
・ロシア漁業者による今漁期漁獲量が約208万トンとなる(ロシア漁業者底魚等操業関連外9件)
・科学調査船による太平洋サケマス動向調査が始まる(太平洋サケマス操業関連外14件)
・日本EEZ操業許可申請取扱 独占禁止庁が漁業庁を提訴(ロシア イワシ・サバ操業件関連)
・サンマ操業への科学的支援が始まる(ロシア サンマ操業等件関連)
・“TREDECIM”の乗組員が帰国手続きを在外公館へ求める(FOC/IUU取締情報関連外4件)
・色丹島”クリリスキー・ルイバク”のスケトウダラ製品加工(その他ロシア漁業関連情報等外13件)
・米国当局がヴェトナム産パンガシウスの生産過程を検査(ヴェトナム養殖ナマズ 日本市場供給拡大関連)
・2016年-2018年スルメイカ秋冬系群ABCと日韓TAC設定の推移(韓国スケトウダラ等市場関連外3件)
・ロシアと日本は南クリールにおける協力を強化する(日ロ首脳会談関連)
計68オリジナル報告