ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

米国水産業界は”フエーズ1”を祝う前に詳細を求めている

2020-01-18 19:17:21 | 日記

2020年01月18日
リポート:北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[米国水産業界は”フエーズ1”を祝う前に詳細を求めている]
2020年1月15日、米国大統領トランプと中国副首相劉鶴は、ワシントンで”フエーズ1”(第1段階)の経済貿易協定に署名した。
中国による米国産品の購入や知的財産権保護、人民元安誘導の抑制など7項目から成り、署名から原則30日後に発効する。
中国側は貿易拡大の数値目標を受け入れたが、巨額購入を実現できるかは不透明であり、全体として抜本改革は見送られたと評価されている。
米国水産業界は、すでに解決されていない貿易関税の削減を、”フエーズ2”(第2段階)で迅速に取り組まれることを強く求めている。
米国スケトウダラ業界の苦しい立場は未だに続いている。
中国は2019年9月1日、米国からのスケトウダラ製品の報復としての追加関税を10%引きげ、35%とする設定を発効させた。
この設定によると報復としての追加以前の当該魚種関税のフィレ7%、ミール2%を含めた時、それぞれの中国の輸入関税は42%と37%になる。
2019年11月、ロシア漁業庁副長官サフチュウクは、米中貿易紛争による高関税設定で両国間の水産物取引が滞っている現状があり、中国市場へのスケトウダラ製品供給拡大の方針を示した。
この間、ロシアは、米国より35%安く、有利に中国市場へスケトウダラ製品を供給している。

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