ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

ハバロフスク裁判所控訴審 一転 極東の“カニ王アレッグ・カンの逮捕請求が認められる

2020-02-08 17:19:42 | 日記

2020年02月07日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ハバロフスク裁判所控訴審 一転 極東の“カニ王アレッグ・カンの逮捕請求が認められる]

ロシア・メディアは2020年2月6日、ハバロフスク裁判所控訴審において、極東の“カニ王”と称されたアレッグ・カン(Олег Кан)を対象としたロシア捜査委員会による逮捕請求が前日5日付けで認められたと一斉に伝えた。

同年1月下旬の第一審では、十分な証拠がなかったことを理由にこれが認められていなかった。

アレッグ・カンは2018年末にロシアを去っており、国際指名手配にリストされることになる。

アレッグ・カンは、同業他者のワレリイ・プヒデンコ(Валерий Пхиденко)が2010年にウラヂオストクで殺害された事件に関与した被告として、翌2011年、裁判にかけられたものの、その後、告訴が取り下げられ、2012年から2018年まで追加的捜査も中止された。

しかし、2019年初め、事件は、ロシア捜査委員会のサハリン支部から同ハバロフスク支部に移管された。

2020年1月23日、ロシア捜査委員会は、殺人事件への関与によりアレッグ・カンの逮捕を請求し、国際指名手配リストに載せられることになると発表していたが、これが認められていなかった。

一連の経緯について業界関係者の中には、水棲生物資源の漁獲割当の配分過程におけるオークション導入を拡大、産業に新規参入したい勢力が、肯定的な情報背景をつくるため、過去の漁獲実績に基づき配分を受ける既存勢力に”悪いイメージ”を与えるため等の背景分析もある。

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英国EU離脱 緊張が高まり英国海軍が漁業保護船24隻追加投入を計画

2020-02-08 15:16:03 | 日記

2020年02月07日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[英国EU離脱 緊張が高まり英国海軍が漁業保護船24隻追加投入を計画]
英国のEU離脱に伴い、双方による移行交渉期間が終了する2020年末後の対応に緊張が高まっており、英国海軍は*漁業保護隊(Fishery Protection Squadron:FPS)所属船を最大24隻追加投入することを計画している。
”The Times”紙は、貿易協定が締結されず移行期間が終了する場合、英国の漁業保護隊の人数を3倍にして自国海域を警戒する準備をしていると伝えた。
また、一部報道によると、英国政府は既に不測の事態に備えるための措置を講じており、現在の海軍漁業保護船4隻体制を支援するため、2隻の追加を行い、短期間で配備できる22隻の船舶を指定、捜査権限を持つ35人の執行官を募集したとされる。
英国のEU離脱運動家にとって、自国の漁業水域の支配権を取り戻すことは総論的課題だった。
英国首相Boris Johnsonは、EUとの合意を検討する用意があると語ったが、英国が今年2020年末から独立した沿岸国であり、自国の水域を支配するという事実を反映しなければならず、最新の科学データを使用して、英国の漁場が何よりも英国漁船のためにあることを保証するEUとの交渉にするとしている。
漁業権は常に感情的で政治的に敏感な問題であり、英国EU離脱をきっかけに、漁業保護はこれまで以上に重要な分野となる。
*英国海軍の漁業保護隊(Fishery Protection Squadron:FPS)は、英国沖で80,000平方マイルの海をパトロールし、漁業権を保護している。
FPSには、英国内のすべての漁船の検査を実施し、紛争が発生した場合に競合船間の仲裁を果たす副次的な役割がある。

 

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