みなと新聞
南クリル海域 スケソウ45%増3・8万トン ロシア10日現在
2020年06月24日 18時20分 配信
北海道機船漁業協同組合連合会によると、全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ太平洋支部チンロのデータでは同国南クリル海域の今年のスケソウダラ漁獲量は10日現在3万8400トンで、前年同期を45%、1万2000トン上回っている。漁獲可能量(TAC)消化率は40%。同海域は日本の道東・道西太平洋と資源分布が重複する。
6月初旬は同海域で中型船2隻が専業で操業。択捉島から択捉水道を漁場とし、1日1隻当たりの漁獲量は76・6~149トンで平均83・1トンだった。機船底引網漁船3隻が沿岸域で操業、大型船の操業はなかった。
同海域で7月の漁獲量は5000~8000トンと予想されている。中型魚が主体で、歯舞群島だけでなくウルップ島海域も幼魚の混獲は少ない。