ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

ロシア カラ海のズワイガニ(オピリオ)の商業漁業計画 一旦停止に

2022-04-26 18:46:17 | 日記

 

2022年04月26日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[ロシア カラ海のズワイガニ(オピリオ)の商業漁業計画 一旦停止に]

ロシア農業省は、有望資源量が確認されたカラ海のズワイガニ(オピリオ)の商業漁業計画を、今年2022年内、停止する方針を明らかにし、その命令を発出する準備をしている。

2022年12月31日まで、科学研究目的のみ当該資源の漁獲を認め、商業漁業を禁止とする措置がとられる。

ロシア漁業庁は、ロシア科学研究機関の調査結果から、西にバレンツ海、東にラプテフ海に繋がっているカラ海(77°N 77°Eがカラ海で交差)で、ズワイガニ(オピリオ)の資源の一定の集約が確認されたことに基づきTACを1,000トンに設定、今年2022年の資源開発に向けて、漁獲割当オークションの実施を計画していたが、着業希望者が現れなかったことが理由とされている。

カラ海の当該資源の増加は、科学調査船“ПрофессорЛеванидов”(プロフェッサーレヴァニドフ)の北極圏海域調査航海で確認され、2019年3月に開催されたロシア漁業庁傘下科学研究機関幹部会合で、初めて商業漁業の対象規模に達していることが報告された経緯にある。

 

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北海道隣接サハリン カラフトマスの来遊激減により定置網の垣網規制論議が行われる

2022-04-26 13:35:32 | 日記

 

2022年04月25日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[北海道隣接サハリン カラフトマスの来遊激減により定置網の垣網規制論議が行われる]

2022年4月8日、ウラヂオストクで開催された極東科学操業評議会において、今漁期の太平洋サケマス漁獲勧告量を32万2,000トンとする科学研究機関の提案が採択された。

これは、昨年2021年漁期の漁獲実績53万9,000トンを大幅に下回っている。

近年、北海道に隣接するサハリンでは、カラフトマスの来遊量が激減しており、操業規制に関する厳しい議論が続いている。

2001年から2016年まで、サハリンはカラフトマスの全ロシアの年間漁獲量の平均40%を生産してきたが、この5年間は、当該インデクスへの貢献がわずか6%で、ほぼ1/7にまで減少した。

ここ数年、再生産に最も重要な河川の産卵場は空のままで、その他の河川におけるカラフトマスの遡上もまばらとされている。

現在の漁業規則において、サハリンではカラフトマス操業における定置網の垣網の長さは3km以下とされているが、2022年2月18日、ユジノサハリンスクで、太平洋サケマス操業にかかる戦略会議が開催され、その場で全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ・サハリン支部サフニロは、産卵行動を確保し、再生産と資源来遊を回復させるため、東サハリン沿岸において、使用垣網を一律1.5km以下に縮小規制することを提案した。

これに対して、州政府と業界団体は、主漁場である北東部沿岸への規制強化導入に強く反対を表明した。

その後の同年4月8日に開催された前述の極東科学操業評議会では、定置網の垣網について、北東部沿岸は3km以下のまま、南東部沿岸は1km以下、南部沿岸と北西部を0.5km以下とする大幅な変更案が提出された。

サハリン漁業者協会会長コズロフが、北東部沿岸は3km以下のまま、サハリン南東部沿岸(テルペニア岬-スヴォボドヌイ岬:テルペニア湾沿岸)が1km以下、そしてスヴォボドヌイ岬からアニワ湾を含めたクリリオン岬までの沿岸を500m以下に制限することで、これをとどめる主張を行って支持を得ている。

一方、地元環境保護団体“サハリン環境ウォッチ”(エコロギチェスコイ・ヴァフテ・サハリナ:Экологической вахты Сахалина)は、より強い垣網の縮小規制等を求めており、2月18日開催の戦略会議に事前に参加が認められていて、これを主張する予定だったが、急遽、当局から会場への立ち入りを禁止させられた経緯がある。

なお、ロシア農業省は、以上を踏まえ、近々、当該操業の定置網の垣網規制にかかる命令を発する予定とされている。

 

 

(関連過去情報)                                                                                                        

2022年02月20日 リポート 北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[2022年漁期北海道隣接サ州太平洋サケマス戦略会議 環境保護団体の参加は認めない]

2022年2月18日、ユジノサハリンスクにおいて、今漁期の北海道に隣接するサハリン州の太平洋サケマス操業にかかる戦略会議が開催された。

当日の会議には、全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ本部、同研究所サハリン支部サフニロ、ロシア漁業庁サハリン・クリール地域管理局、水棲生物資源保護再生産機関”グラヴリヴォド”、FSB、サハリン州政府、業界団体、そして先住民族の代表者らが参加し、太平洋サケマス操業の基本的な原則、漁期設定、そのほか資源の持続的利用、再生産のための規制等について話し合いが行われたが、サハリン州政府が、環境保護団体“サハリン環境ウォッチ”(エコロギチェスコイ・ヴァフテ・サハリナ:Экологической вахты Сахалина)の参加を認めなかったことから、同団体は、これを不適切な対応だと批判している。

地元一般紙(WEB)が伝えた。

“サハリン環境ウォッチ”によると会議は密室で開催され、一部の漁業者の代表だけが参加を許可された。

議論中の漁業戦略草案は、コメントや提案のための公開が行われておらず、行政慣行のすべての規範に反していると指摘している。

また、サハリン州政府が、主催者側からリストされた者でさえ会議に参加させなかったとしている。

“サハリン環境ウォッチ”代表リシツィンは、公式の主催者であるヴニロ・サハリン支部から開催案内を受け取っており、参加者にリストされていたが、州政府庁舎の警備ポイントでせきとめられた。

現場にはヴニロ所長コロンチン、サフニロ支部長コルパコフがいて、参加者リストの確認を受けたが、それでも警備員はリシツィンを通さなかった。

ほどなく、警備ポイントの庁舎入口にサハリン州水産部長ラドチェンコが現れ、警備員にリシツィンの通過は許可されるべきではないと告げた。

“サハリン環境ウォッチ”はこの対応について、“水棲生物資源の保全に関する連邦法”の第2条によって保証されている“水棲生物資源の配分に関する意思決定に参加する市民および公的団体の権利”に前例のない違反だと言及、監督当局への通報を準備しており、サハリン・クリール地域の太平洋サケマス漁業戦略と資源保護に関する多くの深刻な問題について話し合うための公聴会の開催を要求している。

 

 

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