2022年09月02日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア科学研究機関 北海道(日本)隣接海域スケトウダラ・ニシン資源 中期的にも高い水準予測]
全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ太平洋支部チンロは、極東海域のスケトウダラとニシンが商業対象資源として高い水準にあり、中期的にも大きな変化はないと予想していると発表した。
特に、北海道の道南・道東海域と資源の往来がある隣接南クリール海域についても、各年級群の平均的な構成により、これが維持されると指摘している。
また、ニシンは、ギジガ系群とコルフ・カラギン系群が中位、オホーツク海とベーリング海は高位で、更に、注目されるのは日本EEZと“またがり資源”のサハリン・北海道系群の資源の拡大だとしている。
サハリン・北海道系群ニシンは、西サハリン海域、東サハリン海域ばかりでなく、南クリール海域にまで張り出していると評価しており、近年の個体数の増加から、有望な商業資源に位置づけられつつある。