2022年09月30日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[2022年漁期 40°N以北-180°E以西沿岸 ロシア・北海道 シロザケ漁獲量比較(9月25日)]
一般社団法人北洋開発協会(北海道機船漁業協同組合連合会内 担当 原口聖二)は、昨年2021年漁期から、シロザケの生産において増殖事業に依存度が高い北海道とサハリン州、そして野生の割合が高いその他のロシア極東地方の各沿岸の漁獲量の比較を行っている。
今年2022年漁期、ロシア極東全体のシロザケの生産量は、同年9月25日までに6万4,622トンで、一方、北海道は同日までに1万8,613トンとなっている。
双方を合わせると、40°N以北、180°E以西の両地方沿岸で8万3,235トンのシロザケが漁獲されたことになる。
近年、北海道に隣接するサハリン州も10億尾内外の人工孵化放流事業を行っている。
北海道より漁期開始が早いサハリン州沿岸のシロザケ漁獲量は、報告日までに1万9,723トン、報告対象日ロ全沿岸の生産の23.7%相当で、これに対し北海道は、1万8,613トン、22.7%となり、ほぼ追いついた。
資源の北偏傾向が続いている中、昨年2021年については、サハリン州と比較して、北海道沿岸の資源来遊率が高かく、事業成功度が優位な結果を残している。