昨日は私の誕生日であった。Facebook には誕生日が表示されるからであろう、主に前任校の卒業生たちから多数のメッセージが届いた。もう何年も会っていないし、前任校を離れて二年になるのに、こうして一言でも送ってもらえるのは嬉しい。
それらのメッセージの中に一つ長いメッセージと併せて私の過去の写真を加工して「プレゼント」として送ってくれた男子学生がいた。それを見て思わず笑ってしまった。その加工写真は他の学生たちにも受けたようで沢山の「いいね」が付いていた。
メッセージを贈ってくれた一人一人にお礼の返事をするのはちょっと手間なので、全員に宛ててフランス語でお礼を書き、 Facebook にアップした。最初に少しふざけた調子で礼を述べた後、現在の危機的なフランス社会について触れ、他なるもの・他者たちへの憎悪が社会に蔓延しつつあることに懸念を示した。そして、こう結んだ。
「まさにそんな状況だからこそ、私はあなたたちのことを誇りに思う。なぜなら、日本語を私と学ぶことを通じて、他なるもの・他者たちを愛することをあなたたちはしっかりと学んでくれたから。」