内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

大学封鎖による試験延期

2023-03-15 23:59:59 | 講義の余白から

 今回が八回目となる年金改革法案反対ストライキの今日、中央キャンパスの二つの建物が反対運動参加者たち(学生とは限らない)によって封鎖された。そのうちの一つで午前十時から私の担当する授業の試験を行う予定だった。
 封鎖の可能性が高いことは数日前からわかっていたので、昨日午後、学生たちには、「封鎖の場合は試験を翌週に延期する。最終決定は当日午前八時前に知らせる」と予告しておいた。
 すると、看護師としてフルタイムで働きながら日本学科の学生として勉強している男子学生から、「明日の試験のために休暇を取ってあり、もう翌週に変更することは難しい」との連絡があった。同日の午後に封鎖の心配のない別のキャンパスで試験監督とすることになっていたので、その時間帯に来られるか尋ねた。すぐに大丈夫との返事が来た。
 別の学生からは、「自分の住んでいる街からストラスブールに行く電車は明日全面ストライキで、一本も走らない。試験が予定通り行われる場合、欠席せざるを得ない」」との連絡があった。これに対しては、今日の朝まで待って返事をすることにした。
 今日、午前八時五分前になって事務局長から、封鎖の知らせが届いた。学生たちには、予め用意しておいた「試験延期通知」を直ちに送信する。交通機関ストで来られない学生の一件はこれで一応「解決」した。
 午後、看護師の学生も無事試験を受けることができた。
 めでたし、めでたし。