一月二四日にジョギング中に転んで左肋骨にヒビが入ってしまった話を先月の一日と二日の記事で話題にしました。それからまた四週間経って、ようやく完治したと報告できる状態になりました。
日常生活にほとんど支障がない状態には二週間ほどで戻ったのですが、その後もしばらくは寝床に入るときや起き上がるとき、くしゃみや咳をするときに患部に痛みが走りました。その痛みの程度と範囲は徐々に減少・縮小していきましたが、まだ完治はしていないことをその痛みがずっと私に知らせ続けていました。その痛みがある特定の動きに伴う若干の違和感(何かちょっとひっかかっているような、あるいはひっぱられているような感じ)へと変化し、ここ数日でそれもまったくなくなり、やっともとの体に戻りました。
今回は、幸いにも、そもそも特に治療を必要としない、自然治癒に任せればよい程度の怪我だったわけですが、いい勉強になったと思っています。よく言われるように、家の中でさえ、ちょっとした不注意から、あるいはひょんなはずみで、治療を必要とするような怪我をすることがあります。幸いこれまでそのようなことはありませんでしたが、今回のように、外でちょっと躓いて転んだだけでも、こんなにも痛みが長期間続くのかと、正直、驚きでした。
と同時に、普段何気なく行っている体の動きが体のどの部位の骨格筋を使っているのか自覚する機会となりました。特に、重いものを持ち上げるのにはほとんど支障がなかったのに、体を横たえようとするとき、あるいは横たえた状態から起き上がろうとするときに強い痛みがあったことには驚きました。それと、くしゃみと咳ですね。こんなにも肋骨に響いているのかとこれも驚きでしたが、激しい咳が続くと肋骨が疲労骨折を起こすことがあるという話は今回の経験でよく納得できました。
もちろん、どこにも痛みがない体でいられるにこしたことはありません。ここ何十年、病気らしい病気もせず、怪我もほとんどせずに過ごせた幸いをありがたいことだと思っています。ただ、今回の怪我は、自分の体について過信してはいけないよと教えてくれました。痛みの効用とまで言えば言い過ぎかもしれませんが、体が発する痛みという信号あるいは知らせには今後は一層注意深くありたいと思っています。