最近はあまり外へ出なくなった近所のおじいさんを誘って、薪を取りに奥の山まで行ってきた。
ここはおじいさんの持ち山で、以前伐らせて貰った木はほとんど運び終わっていたが、細い丸太が残っていたので運ぶことにした。
丸太を車で運んでいる間に、小枝が藤の蔓できれいに束ねてあった。
小枝は火持ちが悪いしかさ張るので、使うつもりはなかったが、おじいさんは当然持ち帰るだろうと思って束ねてくれたのだ。
そのまま放置するところだったが、野山の恵みを大切にする人達の気持ちを踏みにじらなくてよかった。
今日はおばあさんも一緒に付いて来て、3年前に耕作を止めてしまった田畑を懐かしそうに見ていた。
田畑はすっかり雑草に覆わ、作業小屋は朽ち始め、はさ架けも壊れていく。
今はいくらか当時の痕跡が残っているが、やがて周りの森にのみ込まれていく事だろう。
3年前の畑仕事
3年前の代かき風景
今年88歳になったおじいさんは、往復6キロの山道が大変になったようだが、それ以上にイノシシの被害が大きかったようだ。
時々足のない二人を誘っては、半日ほどのんびりとここで過ごしている。