kotoba日記                     小久保圭介

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木の下

2009年06月01日 | 生活
晴れていて、時々、涼しい風が吹きました。
道路は、東西に通っていて、
涼風は、西から吹いてきます。
両側にビルが連立しているので、
ビル風となって、
通りは風が吹きます。
南東の方向に、
一本、木があって、
知らないうちに、
僕は気がつくと、
その木を見ています。
当たり前ですけれど、
木は生きていて、
薄緑の葉をいっぱいつけています。
毎朝、ホームレスのおじいさんが、
その木の下で座って、
日差しを避けます。
昼頃になると、
太陽が高くなって、
その木の下も暑く、
おじいさんは、
バッグを持って、
知らないうちに、どこかに行きます。

ガイドさんと、
宮沢賢治の話を少ししました。
「信濃百年」という宿に、
去年の夏、行った時、
襖に、アメニモマケズの、
詩が貼ってありました。
宮沢賢治という名前をしゃべるだけで、
たいてい、しばらくは、
宮沢賢治のことを考えてしまい、
「あの雲からエネルギーをもらえ」
と、賢治は言いましたけれど、
どうして雲だったのか、
と、よく思うのですけど、
未だに判りません。
ただ、雲を見ると、
ああ、宮沢賢治は、
そう思ったんだな、
きっと、雲には、力があるんだろうな、
と思うのです。
そんなことや、
擬音語のこと、
原稿用紙の言葉が、いっせいにお辞儀をした話なんかを、
僕はずいぶん、熱心に話してしまっていました。


  
コメント
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