kotoba日記                     小久保圭介

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2017年06月01日 | 映画





今日は労働帰りに、
伏見ミリオン座で、
この映画を観てきました。
映像美であると同時に、
言葉の映画であり、
聞こえる音の映画でもありました。
帰り道、
伏見から栄まで歩く間、
聞こえる音に耳を澄ませていました。
どうしても、
この映画は観たかった。
だから観にゆきました。


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河瀬直美監督

2017年06月01日 | 生活
映画館に着くと

という映画のャXターと
光をくれた人
という映画のャXターが
並列に貼られていた

その言葉の違いに
思いめぐらせ
水を飲み
白い椅子で
整理番号17番の券を持って
待っていた
「光」
と書かれてある
小さな白い券

いい映画館だな
そう思ったのは
小林政広監督の映画の
ャXターが
大きく貼られていたから

本を読んで
立って待っている人
オレンジジュースを買う人

上映開始10分前に
呼び声があり
どんな人たちが見るのだろう
と少し興味があった

わたしの足は作業靴で
作業着の上から
シャツを着ていた
コーディネートなんて
めちゃくちゃで
頭はぼさぼさで
汗の匂いは消してはきたけれど
決して
きれいなかっこうではない
手提げかばんからは
ランチジャーだって
見えてしまっているし

でも
思った
河瀬直美の映画を見る時には
これでいいのだ
自然体でいいのだ
河瀬直美の気取らない
自然体が
生活者の目線で作品を作っている姿勢が
そう思わせた
それだけでも
待っている甲斐がある
その場にいるだけで
知らせてくるものがある
凄い監督だと思う


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ひらがなで言う

2017年06月01日 | 生活
街路樹のイチョウ並木
一本一本を
木槌で叩く男
何を調べているのだろう

外国から来た
若い労働者たち
声を出して
笑いあって
帰路をゆく

日本は
彼らに優しいだろうか
少なくとも
彼らの笑顔は
わたしに
たくさんの喜びを
くれる

日本で
彼らが輪になって
笑って声出して
帰る姿は
うれしい
日本に来てよかったと
わずかでも
思ってくれたら
と願う

彼らの表情は
穏やかで
自然な笑みが
まわりを
やわらかくする
「おつかれさまでした」

ひらがなで言う
10年くらいまえは
カタカナだったのに

「おつかれさまでした」
と笑顔で言うので
「おつかれさまでした」
と笑顔で返した

転がるように
彼らは寝る場所に
戻ってゆく
スマホを手に持って



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かげろう

2017年06月01日 | 生活

玄関を開けて
出て見ると
ドアの前に小さな物体
足でどけて
緑色の何物か

鍵をかけて
廊下を歩きだしたけれど
アレは何だろう
もしも
昇天した虫ならば
と思い
引き返し
手の平にのせて
見てみると
おそらく
これは
かげろう

足でどけてしまった
手に包んで
グーにして
エレベーターで一階に降り
植え込みの中に
羽根が生えた
薄緑の小さな
命の終わりの
かげろうを
もどした

  『その時 朝の空に 出現したのは
   百万のかげろう
   彼らは 直立し いっせいに おじぎをした』


彼なら
書くだろう

自然界で
命を終えた
かげろうに
わたし
また
たくさんもらった


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