kotoba日記                     小久保圭介

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花戦さ

2017年06月11日 | 映画


今日はこの映画を観てきました
主役が能楽師なので
所作がきれい
表情の作り方も見事

エンターテインメントだけれど
本質的には件p映画
ともかく
花の美しさに
涙が出て

そして仏性が
最初から最後まで

華道が
ここまで仏性であるとは

政治と件p

道元の伝記映画
『ZEN』を
重ねていた

『花戦さ』は
華道をやる人に
花の<目覚め>を
うながす作品
そういう意味では
マイノリティだけれど
思った以上に
良い作品

仏性を帯びた
数々のセリフは
利休が言えば茶道
池坊が言えば華道


絵師が黒い蓮を描く

エンターテインメントの
作り方を差し引けば
劇場の集客数は激減するだろう
でも
道元を描いた『ZEN』と
同じガチな真摯さで
この映画を観たい
と思ったのは
わたしだけだろうか

それにしても
松にたくさんの花は
素敵

ラストシーンで
主役に合わせて
客席で
手を合わせて
観ていた


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その人は眠った

2017年06月11日 | 生活
あの人に
こちらの都合で
バタバタさせてしまった

早朝
約束を再度交わし
待ち合わせ場所へ

まだエレベーターは
動いておらず

動き出した
エレベーターに乗ると
5階までのあいだ
外が見えるようになっていて

魂が空に帰ってゆくとき
こんなふうに見えるのかもしれない
と思った
それだけでも楽しいのだけれど
もっと楽しいのは
相変わらずの
あわて者の
あの人

あの人は
やってきて
話すこと
限りなく

映画の時間になったので
映画を見ていると
あの人はサングラスを鰍ッ
すぐに眠りはじめた
首を斜めに垂れ
それだけでも
笑いをこらえるのが大変だったけれど
次第に眠りは音を出す
鼻から
すー
すー
という音を出す
早朝のお客さんは
池坊のひとたちなのか
その中で
その人は
すー
すー
と眠る

映画のシーンが無音になると
その息の音がはっきり
聞える
咳払いをすると
その人の息の音が止まった
それでも
その人は
眠った

うどんを食べ
本屋にゆき
コンビニで缶コーヒーを買って
ビルの一階の
蒸し暑いロビーで
座って話した


じゃあまたね

相変わらず
本当におもしろい
まさか
映画で
寝るとは思わなかった
やっぱり
凄い



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