kotoba日記                     小久保圭介

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2019年08月18日 | 生活詩
あの人はその言葉に
傷ついたんだと思う
というのは
その言葉を受けたとき
言葉は胸の中心に当たり
深く奥まで行ってしまい
その痛みを忘れるために
言葉を
なかったことにしたから

普通に笑い
普通な態度をとり
あの人は自身を欺くために
必死だった
生きねばならぬから


けれど
時が経つにつれ
その言葉は
胸の中心の奥にとどまったまま
あの人は自身からも
言葉からも逃げて
逃げ帰った
そこにはあの人の家があった

家で無力になり
寝そべった
けれど
なぜ
無力になっているのかがわからない
まだあの人は自身を欺いていたのだ

ゆっくりと
あの人の胸の中心を突いた言葉の弾が
痛みを感じ
ああ
またか
と思って
暗がりの中
一人
寝そべるしか
すべはない

食欲はなく
恨みはなく
言葉の一文字ずつを
回想してくる脳

こんなに苦しんで
生きなければ
いけないのか
こんなに傷ついて
生きなければ
いけないのか

時が癒すとわかっていても
痛みの強烈は
あの人を叩いた
叩き続けた

痛みに耐え
じっとしている
そうやって
二時間

やっと立ち上がり
あの人は
硬い食パンを口に入れ
咀嚼行為は
脳と口にまかせていた

生きるために
人は食べる
それは
本能であっても
こんなわたしでも
腹がへるのか
と涙を流しながら
あの人は食べる
硬い食パンを

水を飲み
夜の中に沈んでゆく
一人で
交わらず

それは孤独ではない
孤独とは
もっと茫然としていて
朦朧としている
孤独とは
誰も信じないこと

人はあの人を痛めつけ
自然界はあの人を包み込む
それが本物の
孤独だ

傷ついたことを
悟られまいと
必死に生きる
その言葉を発した人に
いつもの態度
いつもの対応をする
けれど
こころはその人を
すでに遠ざけようとする
なぜって
一度傷つける人は
また同じように
くり返すことを
あの人は知っているから
悪意はなくても
そうするから

静かにしている
言葉のない場所で
見つからぬところで
あの人は一人で
静かにしている
獣の如く
自身で治していく

生きるため












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宇宙の絵

2019年08月18日 | 生活
   
   
   
   

今朝は
薄寒いほどで
扇風機をとめた
窓から涼しいというより
冷たい風が入ってきていた
それから
また寝た
そろそろ
冷たい水から
真水に切り替える時期です

ネットの記事で見た
今日から七十二候では
「蒙霧升降(ふかききりまとう)」らしい

早朝は気温が下がり、深い霧が立つ頃

気候は温暖化して
日中は
名古屋37度
けれど
朝は確かに寒かったから
七十二候はやっぱり当たる
そう思って
散歩のあと
コンビニのイートインで
アイスコーヒー飲んでいた

今日の名城は
人が多い
日曜だからね
どこぞの杖ついた
後期高齢者の男性が
歩いていた
けれど
一息ついて
うつむいていた
思うことがあった
心の中で
頑張れ
って振りかえったあと
思った

いつだったか
どこだったか
最近
足の悪い人が
歩いていた
やっぱり
心の中で
頑張れ
って思った

今日は暑い
何もできない

梅干しの天日干しも
今日が最後
これでできあがり

梅干しは
50年でも
もつらしい
食の知恵って
凄い

写真は
地下鉄名城公園の構内に
こないだ
展示されていたもの
素敵だったので






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