kotoba日記                     小久保圭介

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米倉尚希さん

2020年10月11日 | 生活
https://www.facebook.com/391650914524213/videos/491543414534962


※Facebookに登録されていないと動画は再生できないと思います



米倉尚希さんが空に帰ったという
急な知らせは何事でも驚く
そして
懐かしむ
昨日の夕方
労働からの帰り道
自転車を漕ぎながら
何故だろう尚希さんの言葉と表情を思い出していた
寄り道してくれたのだろう
尚希さんを初めて見たのは
1979年の大阪・最後の春一番コンサートだった
ステージで見る前
『キャラバン』のステージの日だったか
前日か前々日だったか
天王寺野外音楽堂の
客席の通路を
右から左へ二人で歩いている姿だった
第一印象が強過ぎた
肩下まであるサラサラした髪の毛の長さ
当時
クールスとかキャロルとかダウンタウンブギウギバンドとか
リーゼントの人たちがかけている
横に長いウルトラマン系? サングラスを
ヒッピーがかけている
ワークシャツにサングラスに長髪
のち
ステージに立った時
「あの人だ」
と思った
米倉尚希さん
キャラバンのステージで
ギターを弾き
高音で「らーらららら」と
コーラスを声していたのを近くで見た
ステージではサングラスはしていなかった
その後
縁があって
『ボルト&ナッツ』というバンドで
二曲一緒に歌わせてもらった
一回限りだったけど
練習やステージでご一緒させてもらった
その時は
キャラバンのメンバーだったとは最初
気づかなかった
ステージ前
大きなバスの中が
楽屋になっていて
順番を待っていた
外に出て
屋外にテーブルがあり
尚希さんたちはビールを飲んでいた
緊張していたわたしに
「飲む?」
と尚希さんは言った
お酒が飲めなかったので断った
「優しいね(尚希さんは)」
と同席していたメンバーが言った
ステージで映える尚希さん
それはある方が言っていた
「尚希はステージだと映えるねえ」
本当にそう思った
のちわたしは
大阪に引っ越した
京都のバンドで
ボーカルを募集していて
京都まで行き
会って話をして
スタジオで歌った
その時
「尚希さんを知っている」
とわたしは言った
「え。尚希知ってるの?」
「はい」
「『韋駄天』いうバンドやってるんだ。トム・バーレンみたいに、って言ってあのギターを持ってもらった。だからトム・バーレンと同じでしょ?」
そんな接点はあったけど
わたしの歌は汗臭いということで
不合格になった
当時の募集には
わたしも好きだった
『エコー&バニーメン』とか『ジョイデヴィジョン』『テレヴィジョン』的
が主流だった
その後
ずっと後
聖家族で会ったり
得三で会ったり
ZEROで会ったり
いつもひとことふたことだけ
話した
九州へ帰った
と風の噂で聞いた
喉を傷めたと聞き
その後
元気になったとも
それから
こんな素敵なバンドをやっていることを
今日知り
「音楽だったんだ」
と思った
尚希さんは粋だった
着るものは話さなくても
その人を現わす
尚希さんは最初から最後の着物姿まで
粋だった
たくさん話したわけじゃない
でも
縁があった
風貌が現わすように
こんなにかっこよく
自由に生きて良いんだ
と天王寺野外音楽堂で
思わせてくれた一人です
ご一緒に一回だけ
ステージを共にさせていただいたこと
とてもうれしいです
ありがとうございました
繊細な方だったと思います
おつかれさまでした
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