雨
疲れた
帰ってすぐに
冷えた体を湯船に沈め
洗濯をする
洗濯物を干す時は
雨はあがり
二階ベランダで
洗濯物を干そうとしたら
二つある角ハンガーの一つに
蜘蛛の親分さんが
巣を張って
まんじりともせず
おいででござる
親分さんに話しかける
「こんなところで
餌はとれるんじゃろうかい?
いてもらうのは
もちろんありがたい
ここで巣を張っていただくのは光栄に尽きる
けんどよ
親分さん
ここは無理じゃとおもうんじゃよ
いやいや
ええんです
いつまでもおってください」
アロエの鉢の群れが並び
そこに
羽虫が来るとは思えず
まあよいか
親分さんがこうしたいいうことに
舎弟が口出すことはできんけん
まあいろんなことを
蜘蛛の親分さんに話しかけ
星と親分さんと巣の糸を見ながら
洗濯物を干した