kotoba日記                     小久保圭介

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暮れの挨拶

2020年12月29日 | 生活
  




黒い上下のジャージを着た男
おにぎりを食いながら
南へ向かった

街は明日から休みなのか
聡怩竄轤「ろいろ
みんなダレていた
どこもかしこも
油断ばかりの表情だ
きっとお昼過ぎくらいには
「今年もお世話になりました」
と具体的かつ詳細な世話を発することなく
あるのかないのかわからぬ世話の礼を言う
そして
「良いお年をお迎えください」
と心にもないことを言う
「来年もどうぞよろしくお願いいたします」
と何をお願いしているのかの詳細報告もなく
漠然と単語を並べた会話を延々と誰彼がして
年末の挨拶となる
挨拶というのは
そんな生やさしいものではない
曖昧でもなければ
抽象的であってもならない
原稿用紙2000枚分はあるはずだ
だめだ
世は
ツイッターをはじめ
短文化の加速が止まらない
「いついつ、あなたにこうしていただいたことによって、
アレがああしたました。それは自分の力ではなくあなたの誠実な対応があってこそ。
中でも、あなたの言葉の中で『トマト畑を突っ切っていけば、高柳さんの家がある。お願いすれば柿がいただけると思う。ただし、猿と蟹とも話し合う必要があり、今、君がしなくてはいけないことは、猿語と蟹語を完璧にマスターすることだ。あと高柳さんはあからさまに御礼を受けとらない。よって、梅まんじゅうの箱の下を底上げにして109万円の古い札をランダムに選んでいれておけ。そうしたらきっと柿は手に入るはずだ』とご鞭撻していただいたおかげでわたしは石油王と婚姻を結ぶことができました云々」
これぐらいはちゃんと挨拶してほしい
挨拶というのは文化である
文化とは文と化して表現または提示することに他ならない

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木との関係
どうして木は二酸化炭素を吸い
酸素を出すのだろう
人間の逆もまた不思議
調べなきゃ

音の出ない信号機について考
視覚障害者のための
音の出る信号機
近隣はうるさいと苦情
よって
音の出ない信号機に

視覚障害者は横断歩道を渡る時
運を天にまかせる心境だと言う
スマホでナントカならぬものか
カメラで視覚障害者を捉えたら
自動的に音が出るようにならぬものか
高齢者にしても
長い横断歩道は命がけ
渡れるかどうか
要考慮

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彼は座っていた
足を放り出して
少しうつむいていた
まだ若い彼だ
いろいろある
人には
声をかけてはいけない時もある
声かけが必要な時もある
その案配

静かにしていることも
大事
声に出すことも
大事
けれど
たいてい
沈黙が金
と銘じる


コメント
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