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シイノオジが大きな荷物を
道に運びながら
笑う
言う
「けっこう力持ちでしょ。七十五歳」
朝から
軽く
どやられた笑
確かに七十五歳で
あれだけの荷物を持つというのは
たいしたもんです
小柄なのにね
朝
見知らぬ男が歩いていった
カツサンドを食いながら
北へ向かった
いぶし銀の『ひしかた』さん
鼻輪の『あとだ』さん
みんな凄い人たちで
淡々さんとかくかくしかじか
と発し合う
備品
リエノオジに会う
書き物や受けとるものがあるというのに
リエノオジは大声で
いろいろ発してくるので
何を書いているのか
何を受けとったのか
まったく判らなくなる
紙ももらったけれど
リエノオジのあらくれというか
愛媛の血潮が
噴出し
何が何だかわからなくなって
とりあえず
メチャクチャに紙をカバンに入れて
大事な紙だったのに!
なんだかんだと帰る
まあ
リエノオジが元気で良かった