kotoba日記                     小久保圭介

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葉書

2013年12月13日 | 生活
みんな
バス停の椅子に座って
パンと
缶コーヒーを飲む

労働者の中で
ブラジル人の男がいて
40度ある母国の話を
英語と日本語で話す
わたしは
彼の彫りの深い顔立ちを
見ている
美しい笑い方をする

青いペンで書かれた
葉書を
文字通り
胸に抱いて
年配女性が
西へ
バス停の方に
歩いてゆく



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冬のはじまり

2013年12月12日 | 生活
そろそろ
最高気温が
10度を下回る時期
家屋は壊され
どこからか骨董屋が
登場し
物色を申し出るが
丁重に
追い返され

あたりは
山で
大きなお家が建ち並び
借景の庭は
広大で
空に鳥が
V字を作り
ここは
野鳥保護区

冷たい山肌
実際に触ってはいないから
「おそらく冷たい山肌」
と追記する
触る気には
なれない
風が冷たすぎて

急な坂を
下り
登り
また下ると
地下鉄の駅に出る

商店街の肉屋で
100円のメンチカツと
90円のチキンカツを買って
カバンに入れて
家路をゆく
夕の卓に
買った揚げ物を出すと
おまけに入れてくれたのだろう
ひとつきりの
唐揚げ
この幸せは何だろう

ゆっくりと
湯船につかり
体を温める

布団にしのばせた
湯たんぽ二つ

冬の
はじまり






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12月

2013年12月11日 | 生活
猫は
車に当たり
口から
わずかに血を出し
段ボールの中で
横たわっていた
腹を撫でると
冷たく
手を合わせ

猫を撫でる
朝から
陽光までの道行き

ジングルベルの音が
鳴り
12月

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ぶっとい虹

2013年12月10日 | 生活


早朝の
驟雨

雨上がり

8時前
ぶっとい
虹の芽


山肌

北風

水たまり
おにぎり
歌が鳴る

昼にも
午後にも
虹は出
朝は西に
昼は北に
午後は北東に

虹は
方角を回り

彩る


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自由ヶ丘

2013年12月09日 | 生活



吐く息
白し

現象
という
視点

何故
北野武が
何度も何度も
「暴力」
を描くのかが
やっと
判ったような気になっている

地図を広げる
自転車の僧侶
片足を地面に
片足をペダルに乗せ
地図を見ている
話しかけてみる

名古屋には
星ヶ丘
自由ヶ丘
希望ヶ丘
という地名がある

自由の丘が
あるのだろうか
自由の丘が
あったらいいのに
という思いからなのか


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人間が生きる

2013年12月08日 | 生活


疲労からか
喉が変
風邪の前兆かと
たくさん眠る

久しぶりに
図書館へ
途中
自転車が
歩道の真ん中にあって
面唐セったけれど
ここらへんは
盲いる人も多いのだし
自転車を脇に寄せる

再度
睡眠の後

やっと
起きて
「今まで通りにしていればいい」
というふうに
目ざめた脳が思い
やっと
36時間経て
立ち直る

わたしの家は
「人間が生きる」
ということしか
教えられなかった
その環境を
幸いに思う
そして
いい加減で適当なことを言うと
必ず
「そう乱暴に言っていいの?」

たしなめられた

ありがたい
と思う
自らは
音楽を体に導入して
リズムと
感覚性を補充
そして
熊野を導入

それにしても
借りてきた高橋源一郎の新刊の
分厚さ
といったら
いやはや。。。


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みんな

2013年12月07日 | 生活


山が見えた
山は山である

朝の

姿変えず
青山

わたしは
この山に
救われた

オジからもらう
おにぎり
左官屋さんから
柿ももらった

「おかえりなさい」

作動

ココロボソサ

寒空の青

---

「新聞は迎合している、民主主義が60年続いたということの意味は大きく、みんなもう騙されない。みんなで反対してゆくこと。中国との関係上、当然の法案であり、昔みたいに簡単に戦争しない、できない」


カフカ先生は言った。
「<国民>が反対してゆくこと」
とは言わず、
カフカ先生は、
「<みんな>が」
と言った。
「みんな」という言葉は、
何て優しく、やわらかい言葉だろう。
このような柔軟な言葉を、
僕は信じる。
これが
おそらく
60年の歳月の言葉。


---

自由の扉が
ギイと音をたてて
閉じられる

---

友と5時間
話し続けて
しまいに
声がかすれ
裏返った

チキンカツ
金子光晴
山之口獏

二軒目は
中華飯店
二人分はある
特盛りチャーハン
ひとり分だったのに
二人分のスープがでてきた
サービス

おいしかった



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虹の国

2013年12月06日 | 生活


Sさん

Mさん
Sさん

ここは
ムーミン谷
ひとりの有能な村長がいて
穏やかな村
争いはなく
おとなしい人々
理想郷

---

子供の時
読んだ童話を思い出す

場所はオランダ
オランダの
ある町は
海より
低く
木板で
海水を堰き止めていた

少年はその木板に
小さな穴が開いているのを
発見した
そこから
水が漏れている
このままだと
国が水没してしまう
そう思った
少年は
穴に人差し指を入れ
水漏れを防いだ
よって
オランダは水没をまぬがれた
というお話だったと思う

ひとりの少年が
弱者でありながら
国を救うという訓話

---

くりかえす

組長さんは言った
それは生態系の中の
自然なこと
であるという雰囲気で
妙に納得した

---

人間は生きる
理由は定かではないが
人間は生きる

生まれた時は
知らないが
しばらくすると
日本という国土に
いるらしいことを
知らされる
ついでに
自分の名前も

願えば叶う
願い続ければ
叶う

マンデラさん、亡くなる。
虹の、
国、
虹の、
国。




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だから歌おう

2013年12月05日 | 生活


天は人の上に
人を作らず
人の下に
人を作らず


学校で習った

福沢諭吉の言葉が
胸で鳴った
一度だけ鳴って
響く音楽の扉は
ばたん

閉められた

だから
歌おう
わたしの好きな歌を

スズメバチが
アシナガバチの巣を
襲う
時に
多数のアシナガバチが
一匹のスズメバチを
取り囲んで
圧死させるという
その映像を
夏に見た

脳は気落ちの夜だけれど
オジから
もらった
おにぎりの成分は
着実に
体の細胞になる


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黄黄黄

2013年12月04日 | 生活


あれは
小学校からの
チャイムの音
風に乗って
空気の振動が
こんなに
遠くまで
聞こえてくる

チャイムの音は
校内で聞けば
授業の合図
遠くで聞けば
「空の音楽」
とかなんとか
言ってしまえば
事足りる

枯葉を曹ュ音が
聞こえてくる

黄黄黄

緑を吸う
毎日
緑色を吸っている人たち

浄水場の中に
白い
百葉箱があって

市バスは
北へ向かった

セカオワ
鳴る

空の青と
イチョウの

青と黄が補色なので
小春日和が
鮮やかになる

冴える
青と黄を
吸う



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山よそおう

2013年12月03日 | 生活


紅葉の
きれい

弁天様の
いうとおり

彼は
登山家
年末になると
富士山の八合目で
登頂記念の
スタンプを
押す
人々の
杖に
焼き付ける

そんなことを
しているなんて
人の営みは
それぞれで
楽しみも
それぞれ
彼が登山家であったとは
知らなかった
その案外

「山よそおう」
の最中
池の中央にある
長椅子で
今度は
散歩中の人が
近くで休憩した
わたし
池の亀を探していた
「亀の冬眠」について
「蛇の冬眠」について
初めて会った
人と
話す
彼は足が悪かった

陽光の中で
「人間も冬眠するべきだと思う」
とわたしが言うと
彼は笑った

池の亀を
見つけた



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師走

2013年12月02日 | 生活


師走

公園

生態系の中で
弱い人々
葉っぱのような
人々の


そして
ユリイカ




みどり




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