kotoba日記                     小久保圭介

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音がした

2019年01月14日 | 生活
音がした
わたし聞こえた
確かに聞こえた
それは耳で聞いたわけではないけれど
確かに聞こえた

判る時がある
はっきりとした音

スーパーと八百屋に行き
帰り
ふらふら
ペダルを漕ぐ
ナントカ
家へ戻る

何が起きているんだろう



思う

2019年01月07日 | 生活
初春

初荷の旗を掲げた
車が
西へ向かった

労働しつつ
やっと
休んでいる

いそがしき年末年始

風があるし
木もあるし
鳥の声も
青空も
あるし


バスターミナルで
左足がない人を見た
思う

思うのだ
その人は鏡となって
自分を写す
思うのだ






肉じゃがの歌

2019年01月05日 | 生活
詩作

ここで作り
Wordに移す
それをUSBカートリッジに移し
他のパソコンの一太郎に移す
それをまた
USBに戻し
ネット接続のこのパソコンで
添付するという
面唐ネ作業

Wordは使い慣れていないので
たいていは違うところで書く
一太郎が欲しい
このパソコンにも
一太郎12で十分
Windows10に対応していれば大丈夫
ネットで調べたけれど
Amazonでは高い
ヤフオク
中古を探し
ダウンロードで5000円
ふむ。。。
今は無理

とりあえず
Wordをアンインストール


推敲
また
推敲

肩が重い

パソコンに向かうとき
こういう文章を書いているときと
詩を書いている時とは
集中力がまったく違う
よって
緊張が指から腕

首に及ぶ

詩作、小説は力が入る
良きことか
悪きことか

肉じゃがの歌





2019年01月04日 | 生活


熊野一帯が
巨大な岩盤の上にあることを
知る

1400年前に
巨大な岩ができたという

神倉神社の岩も
それに依る

知らぬことはたくさんある
知っていることは少しだけ
万の一
いやもっと少ない



機織る祈り

2019年01月02日 | 生活詩
わたしはあなたと歩いていた
寒い午後の道

あなたはあまり話さず
わたしもあまり話さなかった
それでもささやかな運命の道を歩いていることを
わたしたちは知っていた

祈ることはただ祈ること
縁が細くなったり太くなったりを繰り返し
わたしたちの思いは行ったり来たりしていた
そうこうして何十年
こうして一緒に歩く一瞬一瞬が
灯のゆらめきのようになって
青空の下を移動していた


残り火は白く赤く燃え
手をかざして暖をとった
わたしたちは何も話さなかった
話す必要がどこを探してもなかったから

オルガンがあったので
わたしたちは弾いた
わたしは左で和音
あなたは右でメロディーを
合奏はうまくいった
聞いていた何人かが拍手をした

敷地にはャvラの木がある
家屋の広いベランダには
子供たちが横になっていた
あの日も寒い日だった
薄いガラスは磨かれていて
太陽の光が子供たちの体を温かくしていた
ストーブも燃え
静かなベランダで
わたしは歌った

子供たちは瞬きの回数や
ほんの少しの動きで
感情を伝えた
わたしは手を抜かず
真剣に歌わなければ
伝わらない
その一心でギターを弾いて
歌った

空は今日のように
青く
陽がさしていた

わたしたちが共にした時間は
断続的で短いものだけれど
密度の濃い一瞬一瞬の積み重ねは
いずれ心になって
胸で響く

祈ることはただ祈ること
織物は丁寧に紡がれ
糸車が回る
あなたは言った
「春の織物の出し物がうまくいってほしい」
あなたの願いは届くだろう
機織りの音が聞こえてきて
わたしたちは帰ってゆく
来た道ではなく
縁に導かれた
知らぬ道

音楽が空で鳴り
わたしたちはそれを聞く
歩きながら
聞いている
あなたは何も話さず
わたしは何も話さない
過去も現在も未来も
機織りで紡がれてゆく
その織物を着るのは
知らぬ人

糸車は回り
機織りの音が響き
わたしたちが帰ってゆく
この短い帰路も
織物の中に紡がれてゆくことは
わたしたち
知らされないまま
ただ
歩いてゆく







なんでもない人達

2019年01月01日 | 生活詩
なんでもない午後
なんでもない人達が来て
なんでもないことを話し
カレーを作る約束だったけれど
なんでもない人達は
少食で
お昼に食べたもので
たいそう満足
そして夕食は遅いんだ
だからいいよカレーは

なんでもないふうに言う
あそう
面唐ノなって
そのまま
なんでもない時が流れる

とりたてて
話題にする話もない
ただ
なんでもない人達は
なんでもないことで笑ったり
怒ったりしては
また笑う

彼らに会うと
いつもそう
まるで一人でいるように
自然でいられることが
不思議でしょうがない

人の恵みは
いつも静か