kotoba日記                     小久保圭介

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この道を北へ

2022年01月16日 | 生活詩
  



君はいつも本を持っている
暇さえあれば
歩きながらでも読む

君は海に行ったことがない
だからいつか山を超えたいと思う

母は君にとって楔だった
背中に突き刺さった

父は君にとって神だった
静けさを君に与えた

父が死んだ時
牧師に会った
「重い石ではない」
母が死んだ時
牧師が言った
「軽い石ではない」

通りを過ぎると
図書館がある
君はそこで
たくさんの本を読んだ
つまらない本でも
得ることができた

夢で海の音を聞いた
君は出かける用意ができた
ルートを確認して
手持ちの金をャPットに入れ
電車に乗った
一人で
気持ちが空に向かい
すでに海を見ているようだった



零におさまる

2022年01月14日 | 生活詩
  


降る雪
積もっているのを
見ていると
わたしたち
不思議だけれど
静かな気分になっている

まるで誰もいない
御堂の中で
仏像を前に
座るように

雪の白ほど
不思議なものは
他にない

雪はすべてを
零にする
+も-もない点の上で
わたしたちは
おさまってしまうのだ
すっぽりと

やがて
芽吹くことが判っていても
おさまってしまうのだ
零という名の
美樹の下
わたしたちは
胸の中で
目を閉じる




体が怒る

2022年01月13日 | 生活詩
  


橋の上
引き返し
忘れ物ではないのだが
前進する気がないわけでもないのだが
体が引き返し
右に進めと命じるのです

そうこうしているうちに
時間が経って
また橋の上
時計を見て
あきらめる

ゆっくりいこう
そう決めて
ゆっくり進む

時々
こんなことがあっても
いいじゃない
予定通り
いかないことだって
あるじゃない
そんなこんなで
言い聞かせ

知ってる道を
わたしは進む
まずは東に太陽あるのだし
今日は今日とて
なんのその

脳は知らず
体は知ってる
そんなことばかりです
そんなことばかりなのに
判っているつもりなのに
わたしたち
つい
脳みそ優先主義の啓蒙から
ずっと長い間
逃れられずに
何でもかんでも
脳で決定
脳で選択

体の事など後回し
結果
わたしたち
いつでも
体に怒られる




2022年01月12日 | 生活詩
  


『あ』

生まれた時から

と発語してきた
暮らしの中で
一日一度は発語する


あなたを初めて見た時
胸の中で言う

目が醒めた時
言う

おいしいものを食べた時
おなかの中で言う

悲しみの時
言う

驚いた時
嬉しい時
まず


胸で言う

わたしたち
毎日

ばかり言っていて

と言ってるあいだに
次の言葉がやってきて
口の中から
こぼれて発語
「そうか」「なるほど」「ちがうでしょ」
そのうち
発語は終わり
また

と言って
次の言葉を
連れてくる



機関車だ
短い客車と
長い貨物列車を
引っ張って
暮らしのレールを走ってく

時に
「うるさい」
とか
「わかってる」
と大きな汽笛を鳴らし
もくもく煙を吐きながら



のことなど
気がつかず


わたしたちを
前進させてることなんて
気にもとめず
平気な顔で
仕事にでかけ
洗濯をする



胸の中で
発語しながら
生きてゆく



暮らしと暮らしの
接続詞


までゆく
その日まで
わたしたち



胸で
発語して
毎日毎日
進んでく


まで行ったら
さようなら
ありがとう
またね

胸で言い
最後の発語は
やっぱり

が良いね



言う

2022年01月11日 | 生活詩
  


さむい
さむい

言う

雨が降る
さむい
さむい
と言う

冬の雨は

新しいスマホを
買ったのだという
カイロを二つあげたという
花を買ったという
鴉が昼に集まったという
さむい
さむい
と言う


わたしたち
焚き火を囲んで
朝を待った
空は青く
昨日の雨がうそのよう
あったかい
あったかい
と言う
あったかい

言う
小さな声で

あったかい

言う







記憶(映像も)は言葉で出来ている

2022年01月09日 | 文学



この歌はユニコーンの「エコー」です
奥田民生の声圧も圧巻です
さらに表情がいい
メンバーも良い
ドラマ『重版出来!』の主題歌で
奥田民生が久しぶりに「ちゃんと作った曲」
らしいです

サウンドもメロディもリズムもすべて
かっこいい
でもどうしても
音楽の場合
歌詞があとになってしまう
実はこの歌詞
すごいんですわ
わかりますかみなさん?

これ、脳の中の記憶の歌なんです。
さらに、それは言葉でできているわけですね
現代詩の吉増剛造も真っ青
文学の高橋源一郎だって
ここまでャbプに
『言葉』のことは言えてません
奥田民生さん
アホなふりして
かなり読書家じゃない?
って思いますわ
とくに詩ですね

ここまでユーモアがあって
どんなふうにも読める詩
きっとドラマ『重版出来!』の主題歌の依頼が来て
出版社が本を作り
重版になる
という快挙までもってく
可能性と努力
それを奥田民生さん
思ったわけですね
すごく思った考えた想像したんですね
それで出てきた歌詞がこうです






割と昔から溜めといて
たまに読み返す 頭ん中
その言葉は 言葉には
エコーがついてる

目に留めた先の あの言葉
何か耳にした あの言葉
君のくれた言葉にも エコーがついてた

俺は持っている 隠し持っている
常になっている なっている

一回 一回 刻み込んでいく
毎回 毎回 声に出して思い出して
一回 一回 繰り返していけ
いっぱい いっぱい
鳴り響いて 染み込んでいけ





どうですか? みなさん
これって読書体験で
良い言葉が頭に残っていたり
どこかで耳に聞いた素敵な言葉だったり
「あんた変態!」って彼女に言われた言葉であったり
それはもうどんな言葉でも
響いて
残って
染みこんでゆけと
いろいろ
言葉の重複があるわけです
「あんた変態!」
と言われた時から
「そうか俺は普通だと思ってたけど、変態なんだ」
と自己に気づく時
そこから変態肯定の記述に
いちいち引っかかって
脳に記憶され
変態の総体を形成してゆく

まあそうも読める歌ですね

良い言葉を
一回一回頭ん中に胸ん中に刻み込んでいけ

毎回毎回
大事なことは声に出して思い出して
いっぱいいっぱい
響いて
鳴って
染みこんでいけ


それが「思う」
ということなんですね
すごいですよ
これって
文学そのものだし
文券癜]の領域まで凌駕して
それを難しい言葉じゃなくて
「変態で悪いか!」
とャbプに言ってみせる

奥田民生天才説は
数多の意見だけど
少し音楽が好きな人なら
「民生って歌詞が面白いね」って
言いますもん

実はまだドラマ「重版出来!」見てないので
Amazonビデオではやく見たい

歌詞の「なっているなっている」
は「鳴っている鳴っている」でもいいし
「成っている成っている」でもいいですね
どっちでも聞く読む方の自由

いやあ名作が多い民生さん
これ
凄いですよ
ぶっちゃけ
ャbプ文学だもん!

記憶ってみんな言葉でできてるんですよね
知ってましたみなさん?
映像もまず家という言葉で立体化されて
冬だったら
寒いとか冬って言葉で皮膚感覚記憶まで作るんです
脳は全部
言葉から色彩とか映像とか音とか
形作ってくんです
考えることも思うことも
全部
一度言葉で瞬時に組み立てていくんですよ

歌詞で「声に出して」
ってあるでしょ?
それは頭の中の言葉を
口と顎と頭蓋骨で響かせて
何なら鎖骨や胸骨
体全体に
響かせて振動させることによって
言葉がでっかくなるんですね

この歌詞
わらかないよー
って人もいるかもしれないけど
忘れないでね
これは
言葉の歌なんですよ





みんな元気で何よりです

2022年01月08日 | 生活
  


シイノオジが大きな荷物を
道に運びながら
笑う
言う
「けっこう力持ちでしょ。七十五歳」
朝から
軽く
どやられた笑

確かに七十五歳で
あれだけの荷物を持つというのは
たいしたもんです
小柄なのにね




見知らぬ男が歩いていった
カツサンドを食いながら
北へ向かった

いぶし銀の『ひしかた』さん

鼻輪の『あとだ』さん

みんな凄い人たちで
淡々さんとかくかくしかじか
と発し合う

備品

リエノオジに会う
書き物や受けとるものがあるというのに
リエノオジは大声で
いろいろ発してくるので
何を書いているのか
何を受けとったのか
まったく判らなくなる
紙ももらったけれど
リエノオジのあらくれというか
愛媛の血潮が
噴出し
何が何だかわからなくなって
とりあえず
メチャクチャに紙をカバンに入れて
大事な紙だったのに!

なんだかんだと帰る
まあ
リエノオジが元気で良かった








山の水

2022年01月07日 | 生活
  


忍び武士が
山から持ってきた
清水が
入っている水筒

今日も忍び武士は
山へ帰るのだ
そして明日になったら
また清水を持って
やってくるのだ


強し
あらゆるものが
飛ぶ

寒い
体感温度
低し

「俺の太陽」

大野さんが言った

ゆっくり入浴
洗濯





天恵

2022年01月06日 | 生活
  


植え込み手前に
ペンを落とした図

かがんだら
胸ャPットから
落下

三色ペンは大好きです


三色パンというのがあって
一つのパンの中に
クリーム
あん
うぐいすあん
が入っていて
あれは良かった
一つで三つの味ですもん
考えた人
偉い
今は二色パンが普通だけど
やはり三ですよ
三という数は
すごく大事な意味がたくさんありますからね
わたしたちは
幼い時
三色パンを食べて
三の意味を食べていたわけですね
教育をパンに忍ばせた
素敵過ぎるパン会社

淡々さんから
ミルキー飴
いただく
ありがとうございます

---

ユニコーンの『エコー』の歌詞を
考察
奥田民生って
アホなふりして
相当
本読んでるとしか思えない

あんな詩が書けるなんて
凄いわ

井上陽水の都市伝説で
歌詞を作る時
辞書をひらいて
ぱっと指を指した字から
作るというのがあった

それって
凄く判る
みんなあんがい
やってるんじゃないかな

無から有って
いうけど
それってけっこう
たいへん

よって
有をとりあえず
目をつむって
指さしちゃう
「これ」って
有から有って
簡単なんですよマジ
みんなやってみてね
楽しいから

---


西へ向かう川
流れる水

聡明
優しさ
明るく
楽しい

地頭の良さ

---

埼玉 蓮田市 大字閏戸

そこで聞こえるは
蛙の鳴き声
ヒグラシ

最近
高くなった
イカフライ

---

もう一人の天使
眠り
ヘルプマーク
コート
天使が天使を待つ一月

彼女たちは連れだって
南へ向かった

友達がいる
それが
どれだけ
互いに
幸いなことか
うれしさが胸に宿る
彼女たちから得るものの
大きさ

それは
仏像の意味
あの髭を生やした
仏像の意味
あの目が
「全部見ている」
と言っている

そういうところまで
わたしを連れってくれる
天使たちの存在
ありがとうね

みんなが
全員が、
幸せに
ならなあかん。









曝露しなかったら大丈夫

2022年01月05日 | 生活
  
  



オミクロンが急増しそうです

感染力は
インフルエンザ程度

この二年で学んだ
感染防止対策を徹底すれば
大丈夫です

重症化は
吸い込んだ
ウイルスの量に依存するので
少しくらいはみんな吸っています
たくさん吸わない


三密を無視し
曝露(ばくろ)で
大量のウイルスを吸い込むと
まずい

けれど
三密

マスク
手洗い
消毒
睡眠
キウイ一日一個(ビタミン一日分の摂取)

鼻うがいができればバッチリ

過度に恐れるなかれ


忘れがちなのは

『換気』

換気が要

外は換気しっぱなしなので
曝露はありえません


大声
飛沫感染は要意

従来の感染対策を怠けなければ
大丈夫

---

久しぶりに
コトノアニに会う
元気そうで何より

淡々さんから
東京バナナ
大量にカントリーマウムを
いただく
いつもありがとうございます

帰りは
デッキブラシの歌を歌いながら
夜を帰る

ゆっくり入浴
ああ気持ち良い

大雪山から
山岳ルートの
手紙届く
4番のルートが初心者にはお勧め

ある
これで
大雪山にのぼるルートを
調べなくてよくなった
ありがとうございます

言葉
書く





大雪山の声

2022年01月04日 | 生活
  

大雪山から
声あり
ありがたい
感謝しかない

仕事始め

味噌スープ
バナナ

---

千まで
葉を数える
何日もかかって

そして忘れる

恵みは瞬間
通り過ぎ
匂いを恵みとする

里にある
里に
全部
ある

里へ続く道
線路
あなたの故郷は
どこですか

ここです

写真は植え込みですけれど
「これって、山を上からドローンで撮ったみたいでしょ」
と忍び武士に言ったら
「あ、本当だ! 面白い」
と発す

植え込みを真上から見たら
それは森の縮小版ということですね
小枝も
大木の縮小版
そんなこと
いろいろありますね

写真をスマホで撮るとき
ぱっと見つけた時
撮る

時々
「撮らせてね、はっはっ」
とニコニコしながら
撮らせていただく
「ありがとうね」
とあいさつをするときもある

写真を撮る撮りたいと思った時
「撮ってけろ」
と向こうが言う時がある
「オーケー」
と言って
撮る
楽しいです

このblogでアップするために
撮るのですけれど
けっこう
みなさんから
好評を得て
嬉しいです
ただ
撮ってるだけですけどね
連写がスマホではできるんだけど
そんなことはしない
一発撮り
なんて
偉そうなこといって
まあめでたいヤツ
写真家に怒られる








寝正月

2022年01月03日 | 生活
  





朝から食欲なし
ん? 風邪かな?
と思って
キウイ二個
ニンニク二個
パブロンを飲んで
すぐに寝る
大雪山に向けて
お祈りを願いたまふ

昼ごろ
風邪っぽい感じ
飛ぶ

大雪山
凄し

回復
用心して
終日
寝入る

思えば
1日の夜から
妙な感があった
さらに昨日
朝早くから出かけて
寒かったからなあ




blog記事を一日分だけ書いて
寝る



熱田神宮

2022年01月02日 | 神社仏閣
  
  
  
  



一月二日朝八時
熱田の森に入りし
木々こそ神と胸に宿し
参道を進
横に逸れ
引き返し
社殿祠を見つけては
参拝せん
ャbケに入れた五円玉
じゃらじゃら鳴らして
闊歩して
若向け言葉
「ヤバいヤバい!」
と胸に響かせ
ここ熱田の森は空恐ろしきほど
心のWi-Fiオンにせずとも
FreeWi-Fi発動し
繋がる繋がるありがとう
いくつか祠で
お言葉いただき
我感極まりて
拍手喝采
鶏を童が追っかけて
捕まえようとするけれど

ただ飄々と避けるのみ
鶏に会うとは珍しき
スマホで撮って
そうだ活動写真にしてみよう
としたけれど失敗なり
その時「こけっこう」鶏鳴くなり
兎にも角にも
熱田の森で
鶏が間近に寄って
下さるは
ありがたき事
この上なし
初詣の民ぞろぞろ歩き
去年より多きは
流行病が退散したか
あっぱれ民はマスクして
「あれあれこうした」
と発しては声をあげ
ああ二日はほどよく賑やかなりて
良き日の三が日
土偶で止まり
おそらくアマテラス様より
先に現れ消えた神々は
このようなスタイルをされていたかも
と胸に宿し
本殿で列に並び
参拝する事
平均値の十秒なる故は
後ろの民が声なき声で
「早くしろ早くしろ」
と腹に隠す故であり
それは初詣の賑わいで
当たり前のドデスカデン
次に入るは神楽殿
祈祷代六千円を払いて
神楽と巫女様の舞
これは一見に得る処
限りなく
所作の一つも
美しき
奉納の舞とはいえ
これ素晴らしくて拍手喝采
「スゲー」と若者言葉を胸に響かせ
笛太鼓とりどりに
神楽殿に響きを

体に堪能
はあ我の名前と住所
呼ばれた時は
「ああ我の名前だ飛ばされなく良かった」と
我も頭を垂れる民らも
安堵の思いを腹に隠し
多々のおさがり袋詰め
巫女様から頂戴し
小径の森を進み行き
ああ寒いもう帰りたいと
時計を見れば
熱田の森で三時間
きれいになるとかならぬとか
岩に三回民らに交じって水をかけ
道行けば鐘は鳴らぬが当たり前
荒魂の祠を参拝し
これ神様の裏の顔
仏様なら不動明王と同じかな
と胸で考
兎にも角にも
寒くて堪らず
電熱ベストのバッテリーを替え
マックス真っ赤で電線男と成り果てて
ああこんなところに年神様が祀られたいるとは
仰天する事この上なし
天晴れ熱田の森の深きなり
今度は春にも一度参ろう
と胸に宿し

胸で激しく歓喜の声上げ
地下鉄車両に乗り
両手を振って
帰路行進