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スー・チー氏に「失望」 平和賞前事務局長が批判

2017年09月10日 | 外国

ミャンマーのイスラム教徒少数民族ロヒンギヤを巡る問題で、ノーベル平和賞の選考主体ノルウェー・ノーベル賞委員会のルンデスタッド前事務局長は9月8日、ミヤンマーの同賞受賞者アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相の対応に「非常にがっかりしている」と述べた。

DPA通信の取材に答えた。

ルンデスタッド氏は「スー・チー氏はこの問題を単に(ロヒンギヤ武装集団による)テロの問題と片付け、解決の努力をしていない」と強く批判。

ただ、規定により賞を剥奪されることはないと述べた。

事務局長は5人の同賞委員を補佐する役目で、投票権はない。

ノルウェーの歴史学者であるルンデスタッド氏は事務局長を1990年から25年間務めた。

スー・チー氏は1991年に受賞した。

ルンデスタッド氏は以前、2009年に受賞したオバマ前米大統領が「委員会の期待に応えていない」と批判したこともある。

多数のロヒンギヤが隣国バングラデシュに逃げるなど問題が深刻化する中、スー・チー氏は、ミヤンマーで多数派の仏教徒への配慮が目立ち、解決に消極的だと国際的に批判されている。


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