エムポックス(サル痘)感染者のウイルス排出量の変化を推定し、適切な隔離期間を検証する手法を開発したと、名古屋大の岩見教授らのチームが8月26日付の英科学誌に発表した。
PCR検査で陰性かどうか調べれば隔離期間を1週間以上も短縮でき、「隔離終了を決めるガイドライン作成に役立つ」としている。
エムポックスは、アフリカを中心に重症化しやすい系統「クレードー」の感染が広がり、8月14日に世界保健機関(WHO)が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言。
皮膚への接触で感染するケースが多く、米国では約3週間の隔離が推奨されている。
チームは、2022年に欧米を中心に流行した「グレード2」の感染者90人分のデータを分析。
皮膚の病変のウイルス量から発症後の排出期間を算出すると、23~50日と個人差が大きく、感染リスクにも差があることが判明した。
約3週間隔離すると、感染リスクが5%以下になった。
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