元ＢＣ級戦犯韓国で提訴 謝罪せぬ日本放置と指摘

日本の植民地支配下の朝鮮半島出身者で徴用されるなどして旧日本軍兵士となり、戦後連合国の軍事裁判でＢＣ級戦犯として処罰された男性と遺族９人の計１０人が１０月１４日、韓国の憲法裁判所に、日本政府が謝罪や補償をしない状況を放置してきた韓国政府に対し是正を命じるよう求める訴訟を起こした。

訴えたのは在日韓国・朝鮮人の元ＢＣ級戦犯の人や遺族でつくる「同進会」の李会長ら。

李さんはＢＣ級戦犯として戦後裁かれた。

１９６５年の日韓請求権協定締結に先立つ１９５２年の予備会談で、韓国側が当時巣鴨刑務所で服役中の韓国人ＢＣ級戦犯者の扱いをただしたのに対し、日本側が「それは別個の問題だから別途研究したい」と回答したことが会談議事録で分かり、協定で議論されなかったＢＣ級戦犯者の問題が放置されてきたと訴えた。

韓国憲法裁は２０１１年、旧日本軍の元従軍慰安婦と在韓被爆者の請求権が１９６５年の協定で消滅したか疑問の余地があるのに、韓国政府は日本に協議を求めるなど具体的な措置を講じず違憲状態にあるとの決定を出し、慰安婦問題再燃の契機になった。

今回の訴訟は形式上、韓国外相を被請求人とし同様の判断を求めた。

李会長は日本でも政府を相手に謝罪と補償を求める訴訟を起こしたが、最高裁で敗訴が確定している。

韓国政府の調査では、朝鮮半島出身者のＢＣ級戦犯は死刑となった２３人を含め１４８人に上る。

今度は、ＢＣ戦犯で日本にいちゃもんをつけ始めた。