インドネシアのルフット調整相は3月24日の記者会見で、首都ジャカルタと東部の大都市スラバヤを結ぶジャワ島の既存鉄道(約750キロ)の高速化計画について、日本へ要請することをジョコ大統領が正式に決めたと述べた。
ジャワ島でのこれとは別の高速鉄道計画では2015年に中国が日本を破って受注したが、建設工事が遅れており、インドネシアで中国に対する不信感が広がっている。
旅客数や輸送量が多い主要鉄道の高速化事業を請け負う「お墨付き」を大統領から得たことで、日本が巻き返した格好だ。
ルフット氏はジョコ大統領の側近中の側近。
インドネシア政府は今回の鉄道局速化計画で、優れた技術と豊かな経験を持つ日本に協力を要請。
安倍首相も今年1月のインドネシア訪問で「日本の技術、知見を活用して支援したい」と伝達していた。
インドネシア側によると、ジャカルタースラバヤ間の所要時間は現在、約12時間だが、電化による高速化で約5時間に短縮したい考えだ。
ルフット氏は、2019年10~12月期に完成させたいと語った。
現地関係者らによると、どこまで高速化を進めるかによって投資額は約2500億円から約9千億円まで幅が出るため、インドネシア側にはどの程度の時間短縮で折り合いをつけるかの最終判断が求められる。
中国が受注した高速鉄道計画については、今年1月に着工が確認されたものの、予定の2019年までに完成できるかは疑問視されている。
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