スポーツ庁は10月13日、体育の日を前に、2018年度体力・運動能力調査の結果を公表した。
高齢者の体力は上向き傾向が続き、60代後半の女性は体カテストの結果を点数化した合計点はこれまでの記録を更新。
70代後半の女性も「6分間歩行」で前年度から6メートル記録を伸ばすなど、活力ある高齢者の姿が浮かんだ。
同庁は高齢者について「若いころから運動に親しみ、健康への意識が高い」と分析している。
今回の調査は2018年5~10月、6歳から79歳の男女6万4020人を調査した。
選択項目を含め、握力や上体起こしなど6~19歳は8~9項目(80点満点)、20~79歳は6~7項目(60点満点)を調べた。
合計点を見ると、最年長の70代後半の年代は、男性で35・51点、女性で35・77点だった。
20年前と比べると、男性は5点ほど、女性は6点ほど上回った。
60代後半の女性は42・36点で、初めて調査対象となった1998年度から5点ほど伸びた。
運動やスポーツを「ほとんど毎日」か「時々」する70代後半の男性は77・2%、女性は76・9%。
10年前と比較し、男性は10ポイント、女性は12ポイントそれぞれ上昇した。
運動頻度と生活の充実度合いを調べた結果では、週1日以上運動していた男性の4割ほど、女性の5割近くが「充実している」と回答。
週1日未満とした男女を上回った。
6~19歳の若い年代は、多くの項目で横はいか上向き傾向。
ただ、体力がピークだったとされる1985年度ごろに比べ、中高生男子の50メートル走を除き、低い水準のままだ。
11歳男子のソフトボール投げは今回27・86メートルで、1985年度に比べて6メートルほど低い記録だった。
30~40代の働き盛り世代も伸び悩み、最近10年は握力や立ち幅跳びなどの点数が下がる傾向となっている。
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