カシオ計算機は電子辞書の新モデルの開発を中止すると2月17日までに発表した。
スマートフォンの普及や、学校でパソコンやタブレット端末の導入が進んだことで需要が減っていた。
現行モデルは需要に合わせて生産と販売を続けるが、体制は大幅に縮小する。
カシオは1981年に、同社として初の電子辞書を発売した。
1996年からは機能性に優れた「E X-word(エクスワ-ド)」シリーズを展開し、・人気を集めた。
国内ではシャープやキヤノンも電子辞書を手がけ、シェアはカシオが1位を占めている。
ただ近年は、政府の「GIGAスクール構想」で全小中学生に学習用端末が配布されたことなどにより、電子辞書の機器を使う学生が急速に減ったという。
一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会によると、主要メ一カーによる2023年の電子辞書の国内出荷台数は38万5千台で、ピークだった2007年の7分の1以下に減少した。
需要低迷に対応するためにカシオは、学校で使用する端末で使える辞書機能を含んだアプリを販売し、教育向けのソフト事業に軸足を移している。
カシオの担当者は「今後はアプリ向けに電子辞書のノウハウを生かしたい」と話し
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