北大西洋条約機構(NATO)に加盟せず中立を志向してきたフィンランドのハービスト外相が4月2日までに、共同通信と単独会見し、隣接するロシアによるウクライナ侵攻が「安全保障の展望を完全に変えた」と指摘した。
NATO加盟の是非については「議会に委ねる」と述べ選択肢として排除せず、ロシアを強くけん制した。
国民の過半数が加盟を支持しているとも語った。
ロシアはNATO加盟は「軍事的、政治的に重大な結果を招く」と警告。
約1300キロにわたり国境を接するフィンランドが加盟すればロシアが強く反発するのは必至だ。
フィンランドの判断は欧州の安全保障体制に大きな影響を与える。
ハービスト氏は、フィンランドが1995年の欧州連合(EU)加盟後は「EUの政策決定に関わり、EUとしての立場を取ってきた」として、政治的には既に中立ではなくなっているとの認識を表明。
フィンランドがNATOに加盟すれば「NATOとロシアの境界がより近づくことをロシアは考慮しなければならない」と強調した。
侵攻でロシアが「よりリスクのある軍事的選択肢を選ぶ能力と意思があることが示された」として「われわれも(ロシアによる)否定的なシナリオに備えなければならない」と指摘。
「軍事的投資を強化しなければならない」とした。
フィンランドはロシアの支配から独立後も39年に旧ソ連に侵攻され、第2次大戦後は国家存続のため中立を国是としてきた。
ハービスト氏は、ウクライナの受けた脅威を国民が目の当たりにし「初めてNATO加盟支持が多数派になった」と語った。
早く加入しないとロシアは何度でも侵略してくると思えるのだが・・・。
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