中国で感染症研究の権威とされる鍾氏は5月22日、中国で新型コロナウイルスの感染が再孤大しており、昨年12月前後に続く「第2波」が今年6月末にピークに達して1週間に6500万人が感染するとの予測を明らかにした。
感染再拡大は経済活動の再開や中国と海外の往来に影響する恐れがある。
中国政府は昨年末の感染爆発を経て流行が沈静化したとして対策を徐々に緩和してきたが、最近になって北京など都市部を中心に再感染する人が増えている。
中国メディアによると、鍾氏は広東省で開かれたフォーラムで予測を発表。
第2波は4月中旬に始まり、5月末には1週間に4千万人が感染するとの見通しを示した。
オミクロン株派生型XBBが主流だという。
鍾氏は中国の総人口14億入の85%に当たる11億~12億入が感染を経験したが、これまで感染した人の抗体は減少しており、XBBへの効果は小さいと指摘。
XBBに対応したワクチンの開発が重要だと訴えた。
中国疾病予防コントロールセンターによると、「XBB・1・5」は1月以降に中国で初めて確認された。
中国政府は感染を徹底して抑え込む「ゼロコロナ」政策を1月に終了し、ロックダウン(都市封鎖)や集中隔離などの強制措置を廃止。
4月にはマスクの着用義務を事実上撤廃した。
鍾氏は新型コロナが中国で流行後、政府の感染対策専門家チームのトップを務めた。
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