9月以降に多くの世代を対象に開始予定の新型コロナウイルスワクチンの秋接種について、厚生労働省が日本を含め世界で主流となっているオミクロン株派生型「XBB」に対応したワクチンを導入する方向で検討に入ったことが6月13日、関係者への取材で分かった。
米国でも同様の考え方が示されている。
開発企業が申請し、薬事承認されることが条件。
秋接種は5歳以上の全ての年代が対象だが、XBBワクチンは対象年齢が引き上げられる可能性がある。
現状の追加接種では、主に米ファイザーやモデルナが開発した流行初期の株とオミクロン株のBA・1やBA・5に対応した「2価ワクチン」が用いられている。
厚労省は6月16日に専門家を交えたワクチン分科会を開き、秋接種で使うワクチンに関する議論を行う。
XBBは世界的に拡大しており、米食品医薬品局(FDA)は6月12日、秋から冬用のワクチンは、世界で拡大しているXBBの仲間に対応した製品が妥当との考え方を示した。
初期株への免疫は感染や接種によって一定程度得られたとして、XBBのみの「1価ワクチン」にする案が有力。
世界保健機関(WHO)も同様の見解を示している。
高齢者や基礎疾患がある入ら重症化リスクが高い人を対象とした春接種は5月8日から進められている。
政府公表の最新データでは5月8日以降の高齢者の接種率は97・6%。
春接種の進行状況などによるが、XBB対応品を導入することで在庫の既存ワクチンが余る可能性があり、廃棄を含めた対応が検討される。
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