今年もそうめんがおいしい季節がやってきた。
うだるような暑さのなか、あっさり冷たいそうめんをツユにつけ、チュルっとすする。
まさに夏ならではの味だ。
ところで、家で食べるそうめんといえば、どんな盛り付けをイメージするだろうか。
水をしっかり切ってザルに盛るのか、氷水の入った深皿で麺を泳がせるのか。
実は、いまインターネット上で、「そうめんの盛り付け方」をめぐるアツい議論が交わされている。
実際、ツイッターやネット掲示板をみると、「水を切るのはそうめんの良さを潰してる」「のびると美味しくないので、ざる一択」といった意見の対立が起きている。
よりおいしく食べるにはどちらの盛り方が適切なのか。
実家が製麺所だというそうめん研究家のソーメン二郎さんに聞いた。
まず、各ユーザーによって盛り付け方に違いがあった点については、「おそらく地域差ではなく、家庭差ではないかと思います。 そうめんは外食ではなく家庭料理です。 おばあさま、お母さんが、氷水に入れて出す家庭であれば、それがずっと続くのではないかと思います」とコメント。
その上で、ソーメン二郎さんの「おすすめ」の食べ方を聞くと、「そうめんは、油をとるために水洗いし、氷水で締めた後は、すぐザルに入れて食べて下さい。
長時間、そうめんを水に浸していると水分を吸って小麦本来の味や食感が大きく損なわれます。 また、氷水がめんつゆに入りつゆがどんどん薄くなります」とのことだった。
また、揖保乃糸(いぼのいと)で知られる兵庫県内の製麺業関係者も、地域差については「聞いたことがありません。 やはり、家庭によって違うのではないでしょうか」と指摘。
続けて、「しっかりと水を切らないと、麺が水を吸収して柔らかくなり、どんどんマズくなります。一口大に巻いて、ザルに乗せるのがベストです」と断言。
取材の中では、「兵庫はもちろん、そうめんに親しんでいる地域では、しっかり水を切って食べる家庭が多いと思いますよ」とも話していた。
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