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頭の中に山下達郎さんの名曲「クリスマス イブ」をめぐらせながら、読者の皆様にも想像してほしい。
JR御徒町駅北口の改札出口付近でそわそわと人を待つロン毛の中年、熊猫。
♪きっと君は来ない、ひとりきりのクリスマスイヴ♪
ちらりと腕時計を見て、少し不安な顔になる、熊猫。
♪サイレンナ~イ。ホゥリ~ナイ♪
楽しそうに喋る恋人達の向こうにひとり待ちわびるロン毛の熊猫。
♪必ず今夜な~ら♪
電車が到着して、また多くの人が改札から流れてくる。その人混みを眼で追うロン毛の熊猫。
♪言えそうな気がす~る♪
だが、待ち人の姿はなく、がっかりし、伏し目がちになるロン毛の熊猫。
♪サイレンナ~イ。ホゥリ~ナ~イ♪
だが、ふと眼をやった先の自動改札から歩腹前進するもう一人の中年ロン毛の姿が!(実は今pもロン毛なのだ。ミュージシャンらしく)
♪間奏(賛美歌風のメロディ)
バブリーだった当時のきらびやかでゴージャスなJR東海のCMとはうって変わり、しがない悲壮感すら漂う中年野郎の待ち合わせ風景。
オレと今pは何故か、クリスマスにJR御徒町駅で落ちあったのである。
春日通りを渡って、アメ横裏の飲み屋街へ。
すると、もうそこにはクリスマスの雰囲気は全くナシの世界に。
そこは、もう飲んだ暮れのオヤジたちが集う特別な空間。
さて、どこへ行こうか。
今pと歩くと「No idea」なオレ。そうやって、いつも無為に時間を費やしてしまう。よし、ここは一丁クリスマスらしいところへ今pをいざなってやろう。
そこで、思いついたのが、ラーメン居酒屋。
そう「とんこつラーメン 貫ろく」(居酒屋放浪記NO.0110)だ!
実は、わたし熊猫、07年の飲み初めが、なんとこの店。偶然か、はたまた必然か。07年最後の居酒屋納めがこの店になるなんて、なんたる因縁か。
上野昭和通り沿いに出て、赤い提灯の店に入ると、そこはラーメン屋であって、もはやラーメン屋ではない。
夜は居酒屋に変わる、いわゆる「ラーメン居酒屋」なのだ。
そしてこの店、ラーメン通の間では、名店「土佐っ子」出身の方が独立した店として名を馳せている。
そのラーメンの味もすこぶるうまいのだ。
ロン毛2匹、早速テーブル席に腰掛けて生ビール(400円)を頼む。銘柄はサッポロ黒ラベル。スタンダードなジョッキに注がれたビールは納得の値段と量だ。
我われがちょうど、ビールに口をつけた頃、我がホッピー研究会の怪鳥が店に現れた。実は、この日の朝、怪鳥に声を掛けていたのである。
「『貫ろく』で飲むって案はいいねぇ」。
やはり、怪鳥もこの店にいちもつ、もとい一目置いているらしい。
つまみの豊富さにかけては、普通の居酒屋よりもむしろ多いのがこの店の特徴。一品料理から焼き鳥・焼きとんまで、メニューは幅広い。しかも、値段は300円から500円と高くはない。
その中から、我々がチョイスしたのが、「ポテトサラダ」(300円)に「もつ煮込み」(350円)だ。
当欄で何度も書いているが、この2品を食べれば、おおよそその店の力量というものが測れると考えている。そして、この2品こそ居酒屋の醍醐味といってもいい。
まず、ポテトサラダ。
つなぎがしっとりしていてパサパサではない。キュウリも瑞々しいことから、恐らく手作りのものだろう。仕事ぶりがうかがえる。一方の「もつ煮込み」。これも実においしかった。怪鳥曰く「ラーメンのスープがベースになっていて、おいしい」。サラサラ系の赤茶色スープからはほんのりと豚骨出汁が薫る。濃厚ではないが、淡白でもない。こんな 「煮込み」は初めてだ。
我われ、3人はアッという間にそれを平らげてしまった。
ちなみに話しは前後するが、「もつ煮込み」を食す際、既に我われの手にあるジョッキの中身は生ビールではなく、ホッピー(白)が注がれていた。やはり、「煮込み」のお供はビールではなく、ホッピーこそが相応しい。
ホッピーの中身は残念ながら判別できなかった。だが、中身をくいくいと3杯から4杯とお代わりをしたということは、大変飲みやすかったのは間違いないことである。
気が付けば、5席あるテーブル席は満員になっていた。我われも含めて全ておっさん。この空間にもはやクリスマスの空気はない。
きっと、誰もお父さんの帰りを待っていないのだろう。JR東海に憧れた若者よ!今いずこ。
〆は、もちろんラーメン(600円)。この期に及んで同店のラーメンを食べず締めるのは完全なモグリだ。期待に違わず、豚骨しょうゆのラーメンのうまいことうまいこと。すっかりホッピー臭くなった口の中をラーメンが洗い流してくれる。
クリスマスに集ったおっさん3匹。何はともあれ「ホッピー・クリスマス」っていうことで、08年もよろしく!
JR御徒町駅北口の改札出口付近でそわそわと人を待つロン毛の中年、熊猫。
♪きっと君は来ない、ひとりきりのクリスマスイヴ♪
ちらりと腕時計を見て、少し不安な顔になる、熊猫。
♪サイレンナ~イ。ホゥリ~ナイ♪
楽しそうに喋る恋人達の向こうにひとり待ちわびるロン毛の熊猫。
♪必ず今夜な~ら♪
電車が到着して、また多くの人が改札から流れてくる。その人混みを眼で追うロン毛の熊猫。
♪言えそうな気がす~る♪
だが、待ち人の姿はなく、がっかりし、伏し目がちになるロン毛の熊猫。
♪サイレンナ~イ。ホゥリ~ナ~イ♪
だが、ふと眼をやった先の自動改札から歩腹前進するもう一人の中年ロン毛の姿が!(実は今pもロン毛なのだ。ミュージシャンらしく)
♪間奏(賛美歌風のメロディ)
バブリーだった当時のきらびやかでゴージャスなJR東海のCMとはうって変わり、しがない悲壮感すら漂う中年野郎の待ち合わせ風景。
オレと今pは何故か、クリスマスにJR御徒町駅で落ちあったのである。
春日通りを渡って、アメ横裏の飲み屋街へ。
すると、もうそこにはクリスマスの雰囲気は全くナシの世界に。
そこは、もう飲んだ暮れのオヤジたちが集う特別な空間。
さて、どこへ行こうか。
今pと歩くと「No idea」なオレ。そうやって、いつも無為に時間を費やしてしまう。よし、ここは一丁クリスマスらしいところへ今pをいざなってやろう。
そこで、思いついたのが、ラーメン居酒屋。
そう「とんこつラーメン 貫ろく」(居酒屋放浪記NO.0110)だ!
実は、わたし熊猫、07年の飲み初めが、なんとこの店。偶然か、はたまた必然か。07年最後の居酒屋納めがこの店になるなんて、なんたる因縁か。
上野昭和通り沿いに出て、赤い提灯の店に入ると、そこはラーメン屋であって、もはやラーメン屋ではない。
夜は居酒屋に変わる、いわゆる「ラーメン居酒屋」なのだ。
そしてこの店、ラーメン通の間では、名店「土佐っ子」出身の方が独立した店として名を馳せている。
そのラーメンの味もすこぶるうまいのだ。
ロン毛2匹、早速テーブル席に腰掛けて生ビール(400円)を頼む。銘柄はサッポロ黒ラベル。スタンダードなジョッキに注がれたビールは納得の値段と量だ。
我われがちょうど、ビールに口をつけた頃、我がホッピー研究会の怪鳥が店に現れた。実は、この日の朝、怪鳥に声を掛けていたのである。
「『貫ろく』で飲むって案はいいねぇ」。
やはり、怪鳥もこの店にいちもつ、もとい一目置いているらしい。
つまみの豊富さにかけては、普通の居酒屋よりもむしろ多いのがこの店の特徴。一品料理から焼き鳥・焼きとんまで、メニューは幅広い。しかも、値段は300円から500円と高くはない。
その中から、我々がチョイスしたのが、「ポテトサラダ」(300円)に「もつ煮込み」(350円)だ。
当欄で何度も書いているが、この2品を食べれば、おおよそその店の力量というものが測れると考えている。そして、この2品こそ居酒屋の醍醐味といってもいい。
まず、ポテトサラダ。
つなぎがしっとりしていてパサパサではない。キュウリも瑞々しいことから、恐らく手作りのものだろう。仕事ぶりがうかがえる。一方の「もつ煮込み」。これも実においしかった。怪鳥曰く「ラーメンのスープがベースになっていて、おいしい」。サラサラ系の赤茶色スープからはほんのりと豚骨出汁が薫る。濃厚ではないが、淡白でもない。こんな 「煮込み」は初めてだ。
我われ、3人はアッという間にそれを平らげてしまった。
ちなみに話しは前後するが、「もつ煮込み」を食す際、既に我われの手にあるジョッキの中身は生ビールではなく、ホッピー(白)が注がれていた。やはり、「煮込み」のお供はビールではなく、ホッピーこそが相応しい。
ホッピーの中身は残念ながら判別できなかった。だが、中身をくいくいと3杯から4杯とお代わりをしたということは、大変飲みやすかったのは間違いないことである。
気が付けば、5席あるテーブル席は満員になっていた。我われも含めて全ておっさん。この空間にもはやクリスマスの空気はない。
きっと、誰もお父さんの帰りを待っていないのだろう。JR東海に憧れた若者よ!今いずこ。
〆は、もちろんラーメン(600円)。この期に及んで同店のラーメンを食べず締めるのは完全なモグリだ。期待に違わず、豚骨しょうゆのラーメンのうまいことうまいこと。すっかりホッピー臭くなった口の中をラーメンが洗い流してくれる。
クリスマスに集ったおっさん3匹。何はともあれ「ホッピー・クリスマス」っていうことで、08年もよろしく!
この店はまた再訪したい店ですね。店変えずにうまいラーメンが食える、ってのが魅力だよね。太る原因だけど(笑)。
最近判明したんですが、ウチの近所で深夜まで(0時すぎ)飲めるお店は3時までやってるラーメン屋さんデシタ。太る原因だけど。
怪鳥!
確かに、その場でラーメンも食べられるっていうのは便利です。最近は増えてますね。ラーメン居酒屋。そんなお薦めのラーメン屋はありませんか?
今Pの近所にある、そのラーメン屋さんは居酒屋風?その店気になるなぁ。
そうそう、以前dancyuのラーメン特集でラーメン居酒屋を紹介してたよ。
でも(多分)深夜は近くに飲むとこないから居酒屋的に盛り上がってると思われまする。
でもあんまり長居したらイヤがられるかな……。
ラーメンがさっぱりで酒場と化しているのも、何か違和感ありますねぇ。
でも、餃子やメンマ、チャーシューなどビールにばっちり合う肴がラーメン屋には多いです。
だから、ラーメン屋でついついビールを飲みたくなっちゃうんでしょうね。
今、こう書いている間にもラーメン&ビールをやりたくなっちゃった。