
北大を出て、さてどうしようか。
酒でも飲もうかと考えて思い出した。札駅の駅ナカにある、ビアスタンドに寄らねばと。前日、札駅に着いた時、発見したビアスタンド。文字通り、立ち飲みだった。改札に入ったら、もう札幌とはお別れ。スープカレーもコーヒーも、まだまだ名残惜しいが負傷しているし、仕方ない。早めに空港に行って温泉で湯治するか。
そのビアスタンドは西改札を入ったらすぐ。こじんまりとしたお店だ。
店名は「BEER STAND SORACHI」。
透明ビニールをくぐって、店内へ。
カウンターのコーナーにポジションした。
女性店員1名が迎えてくれる。
ルールが幾つかあるらしい。
一人2杯まで。支払いは現金不可。飲み終わったアルミタンブラーは持ち帰りができるらしい。
飲み物は「SORACHI 1984」のみ。一杯900円。
一方おつまみはいくつかの種類がある。いずれも北海道の珍味だ。
その中から「帆立貝の焼きひも 天然出汁」(450円)をお店の女性にオーダーした。
オーダーをきいた女性はゆっくりジョッキを出してオンタップ。見事な手捌きでビールを注いだ。
その細かい泡ときたら、まさに神泡!(他社)
「すごい!」と思わず口から漏れたが、女性店員は微動だにせず。それどころか、話しかけるなオーラを出しまくっている。
恐らく回転をよくするためだろう。無駄なおしゃべりでろくでなしに長居されても困る。
ビールは本当に素晴らしかった。
貝のひももうまい。けれど、これはお酒の方がしっくりくるような気がする。
喉越しが違う。はじめ、ピルスナーかと思ったが、どうもエールらしい。しかしその野趣溢れるホップはIPAに匹敵する苦味がある。
てっきりクラフトビールかと思っていたが、どうやらサッポロビールの子会社が醸造し、しっかり全国で販売していた。カウンターに飾られたパンフレットにそう買いてあった。
2杯目をおかわりしようか悩んだが、なんだか楽しい雰囲気ではない。ここは酒を楽しむのではなく、希少な国産ホップを使った生ビールをテイスティングする店だと理解した。アルミタンブラーをもらったが、あまり嬉しくない。持って帰れるのならという理由だけで貰ってきた。何故、タンブラーの使い回しをしないのは泡立ちを最大限に考えた結果だろうと思う。また、洗剤の使用は狭い店内で様々なリスクを生む。そうした結果、一回使い切りのアルミタンブラーになったと考える。
このお店、期間限定らしい。一度、延長して、この3月末に閉店するとのこと。なんとかぎりぎり飲むことができた。
立ち飲みの神様がついているのかも。
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