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駅弁さすらひ 009 あずさ13号でいただく「鯵の押寿し」(大船軒)

2022-09-20 22:13:16 | 駅弁さすらい

10時ちょうどのあずさに乗りこんで、まずは缶ビールのプルタブを開けた。飲みっぱなしの始まりである。

北の空に向かい、過ぎ去りし日々を缶ビールで癒す。

「いい日旅立ち」。

キオスクの「NewDays」と軽井沢ブルワリーのコラボビールらしい。まさに、この旅を祝福されているみたい。ビールはバイス。さすが軽井沢。仕込み水のおかげか、味が清明だ。

酒の肴は「鯵の押寿し」。湘南鎌倉名物、大船軒の百年駅弁だ。だって、この駅弁、発売から、すでに109年が経っているという、天然記念物的駅弁。売り始めが大正だって。大正、昭和、平成、令和と、4つの時代にまたがり、人々に愛されてきたのだ。

当時、江ノ島近海で鯵が相当獲れたらしい。この押寿しは、もしかすると保存食だったのかもしれない。ただし、押寿しといっても、関西のそれではなく、江戸前の寿しと同様、握りなのだ。

ところが、いざ鎌倉、押寿しをいただこうと、醤油をつけようとするのだが、これが手強い。切り口通りに手で切ろうとおもうのだが、こんな具合になった。醤油の袋を開けられないのだ。

ビュッととんで、他の席のお客さんの服を汚してしまう恐れがあったから、途中で諦めた。この醤油も長年改良されてないらしい。

でもね。たとえ醤油がなくても、この押寿し、最高に旨い。身の締まった鯵が実に香ばしい。思わず、ビールもすすむし、アッという間に、押寿しは跡形もなく消えた。

実はこれ、450円のハーフサイズだったのだ。

だが、自分にはとっておきの隠し球があった。

「やわらかひれかつサンド」。

これ、実は息子に買ってあげた一品だったが、お願いして一つ貰った。やっぱり、ビールのお供には、押寿しかカツサンドに限る。

車窓から、山々が見えてきた。山があるのに、山梨県とは、これいかに。

そして、駅弁は我々を非日常の世界へと誘ってくれるのだ。

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2 コメント

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Unknown (ジャン(船山史家))
2022-09-21 18:32:43
こ、こ、こ、これは。。。
大船軒、味の押し寿司じゃないですか。
私らも好きですよ。
前は大船駅に同名の立ち食い蕎麦スタンドがあって、汁も独自で仕込んでいたのですが、JRに吸収されてしまいました。
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Unknown (熊猫)
2022-09-21 21:37:34
ジャンさん。

やっぱり、大船軒も立ち食いそば部門がありましたか。駅弁に参入する企業は、大体○○軒と名乗り、大体駅そばを経営していたと思います。

近い将来、大船で飲んだら、本場の駅弁を買って帰りたいと思います。
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