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蕎麦屋さすらい135 - 古民家の贅沢な時間 - 「食採工房 雅」(北杜市小淵沢町)の「もりそば」

2022-09-22 07:49:47 | 蕎麦屋さすらい

多分、24年ぶりの小淵沢駅。

昔、地ビールの併設レストランを巡るという、文字通り酔狂なことをしていて、小淵沢から清里まで、小海線に乗って行ったっけ。「タッチダウンビール」というクラフトビールはかなりの辺境で、若かったなと思う。

小淵沢駅はリニューアルされていて驚いた。駅の構内には、自由に弾けるピアノもあり、地方の駅とは思えない風情になっていた。

さて、昼飯だ。

事前にネットで「蕎麦屋」を検索していて、「雅」という店がヒットしていた。駅から徒歩5分。田舎道を歩いていくと、そこには一軒の古民家が。

正直、入りにくい。けれど、選択肢が少ない田舎で、他をあたることも出来ず、思い切って突撃した。

広い三和土。お座敷に上がると、素敵な和室空間が広がる。かつては豪農のお住まいだったか。襖を開け放つと30畳はあるかという部屋の床の間の前に座らせてもらった。

ものすごい家だ。自分もなかなかこのような古民家には入ったことがない。子どもらに至っては、まるで外国にいるような感じ。

メニューを繰って、かみさんだけ、天ぷらを付けた「もり」に。田舎の蕎麦屋の天ぷらはとにかく豪勢だ。だから、みんなでシェアできる。

残り3人は、「もり」で。

そして、自分はお酒を一合お願いした。お酒は、「七賢」。

すると、こんな形でお酒が出てきた。いかにも涼やかで、いかにも風流。これだけでもう満ち足りた気持ちになる。ここにきてよかった。

天ぷらをつまみながら、お酒をいただく。 

あぁ、贅沢な時間だ。 

時間がゆっくり流れているような気さえする。

蕎麦は見た目からして素晴らしい。やや細切りに見えるが気のせいか。外殻はあまり入ってなく、色は明るいグレー。普段、駅そばしか食べてない者としては全てが驚きだ。

どれ、ちょっと手繰ってみるか。その滑らかでしなやかな蕎麦に、また驚きだ。香りがよく、喉越しも最高。清らかな水が、豊かな蕎麦を生むのだろう。

あぁ、何から何まで非のうちどごろなし。

全てが本物。ごちそうさまでした。

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