都知事が都民に対し、週末の外出自粛を要請、その週末が刻一刻と近づくそのXデイの前日朝、とてもショッキングなことがあった。ちょっとここでは書けないが、あまりにもショックで、会社についてからも、しばらく仕事が手につかなかいほどだった。その日、納品しなければならなかっか仕事があり、なんとかそれを午前中に片付けた後は、もう放心状態だった。この仕事も長い時間をかけて取り組んだ初めての仕事。ようやく終わらせた達成感もあり、自分はその日の午後、半休を取った。朝に見てしまったことを忘れてしまいたい。秋葉原から黄色い電車に乗って、船橋に向かっていた。
船橋に着いたのが14時。そうすると必然的に店は「増やま」だ。「一平」の開店は15時。午後からの半休だと足はもっぱら「増やま」になる。向かうは本店。やっぱ広い方がいい。
店の暖簾をくぐったのが14時5分。既に店内には5人の客がいた。その後、自分が滞在する約1時間の間、客は1人しか入って来なかったから客足は少ない。
さて、まずは「ボール」から。つまみは「重ネ」といきたいが、今日は「肉豆腐」に「煮玉子」をオーダーした。とにかく、これがあればもう満足だ。
「ボール」のタンブラーが「一番搾り」のそれになっていた。あの「キンミヤ」のグラスはどこへいってしまったのか。この「一番搾り」のタンブラーは、最近よく見かけるが、どうにも好かない。タンブラーの底にしたがい、くびれてくるからだ。「プレモル」のタンブラーほどくびれは、急ではないが、ビールの内容量を微かに調整する役割があるのではないかと疑ってしまう。
「ボール」をいただく。うん。すっきりしてうまい。「肉豆腐」は相変わらず、よく煮込まれていて文句なしにうまい。最高だ。
他の酔客を眺める。彼らは一様に「生ビール」を飲んでいた。「増やま」といえば、「キンミヤ」のボトルだが、誰一人飲んでいない。
「ボール」をおかわり。やっぱり、「一番搾り」はタンブラーがしっくりこない。つまみは「赤ウィンナー」。
ここまでは自分のセオリー通り。「肉豆腐」と「ボール」の組み合わせも最高だが、「ウィンナー」も抜群だ。ついつい「ボール」が進む。そうして3杯目をいただき、それも勢いで空けてしまうと、とうとう4杯目に。でも、あまり酔えなかった。やっぱり、どこかまだ朝の出来事が脳裏から離れないのだ。
つまみにとった「サモサ」がうまい。
以前よりスパイス感が強くなってパワーアップしたのではないかという旨さである。
さて、15時を過ぎたか。まだ近い飲み足りない。どれ、もう一軒行くとするか。
剣崎組の竜ですね。自分も好きです。
赤ウィンナーのタコやリンゴのウサギって、子どもの元風景です。