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居酒屋さすらい 1772 - 千葉で飲む - 「ほていちゃん 船橋店」(船橋市本町)

2021-04-26 21:42:06 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋

4月25日。

千住大橋の駅を降り、あの場所へ。あれからもう29年も経ったのかと流れた時間の多さを思う。そうか、あの日軽トラを運転し、ラジオから流れてきたニュースに、思わず足が震えたのは自分が21歳の時だったか。

この道を通るとき、何故か必ず、ふたつの曲が流れる。

♪こんな仕事は早く終わらせてしまいたい♪

♪ぼやけた瞳で彼は、あの日をのぼった♪

彼が歌った「彼」は、自分の未来の姿だったと気がついただろうか。アスファルトではなく、人ん家の庭を抱きしめて温もりをなくして。ただ、最後に彼が祈ったかどうかは分からない。しかし、運ばれた病院で、彼はかみさんに謝ったのだという。それが本当ならば、まさに「彼」の世界とおんなじだ。

やっちゃば緑道を通りすぎ、いつもならそのまま北へ向かうのだが、今年は違った。踵を返して、千住大橋駅に戻り、京成線の下り電車に乗った。しかし、この日の京成線は凄まじかった。日暮里で同じ車両に乗ったおじさんは「一番搾り」を飲んでいた。そして、千住大橋駅の改札を並んで通った若者は酎ハイの缶を持ち、船橋駅では60歳くらいのおばはんが缶ビールを飲みながら、エスカレーターに乗ろうとしていた。さすが京成。昔は爪を切るおばあちゃんとか車内にいたけど。

船橋に着き、「ほていちゃん」を目指した。この日は日曜日、「一平」は休みだし、「増やま」が開くにはまだ早い。実は、「ほていちゃん」がオープンしたのは、BザイのO部長から聞いていた。あの「ほていちゃん」がとうとう船橋にも来たか。今や「ほていちゃん」は「晩杯屋」を押しのけて、首都圏のナショナルチェーンになりつつある。ちなみに「ほていちゃん」を運営するフォートップスはラーメン屋の「ひむろ」も展開する。ここの社長、どんだけBOØWYが好きなんだ。

「ほていちゃん」船橋店は立ち飲みと座飲みのハイブリッドだった。

入って右側が立ち飲みカウンター。左手がテーブル。日曜日のお昼過ぎ、お店は既に満員だ。自分はもちろん、立ち飲みカウンターにポジションし、まずは「プレーンハイ」(270円)と「ポテトサラダ」(280円)から。

おっと、後で気づいたが、多くの人が瓶ビール赤星を飲んでいるのは期間限定とはいえ、一本410円だったから。この金額設定は素晴らしい。

「ほていちゃん」は立ち飲みカウンターにAC電源があり、しかも無料のWi-Fiも完備。もはやこれだけでも魅力充分だ。

「プレーンハイ」はすっきりしてはいたが、焼酎がちょっと。「晩杯屋」で提供される宝焼酎の方が甘味があって自分は好きだ。だから、次に「ホッピー」セット白に切り替えた。つまみは「ハムエッグ」。その姿は思ってたんと違うが、これはこれでうまい。

この立ち飲みカウンターから、表を歩く人らが一望できる。その人々は、お店の賑わいに驚き、立ち止まって見ていく。中には、呆気にとられている老人もいたりする。その顔には、「25日からは飲食店は酒類の提供は自粛じゃなかったのか」と書かれていたりする。

お客はひっきりなしに来店してきた。だが、この賑わいも28日(水)まで。千葉県の一部は29日(木)以降、蔓延防止法により、お店の酒類提供が自粛の要請がされる。この船橋の飲食店の灯りも消えてしまうのだろうか。

「ホッピー」の「中」(190円)をオーダー。これがものすごく濃い。

つまみは「チューリップ」にした。これって、八王子の「ほていちゃん」で飲んだ時と同じ流れ。

お店は3人で回しているが、ちょっとキツそうな感じである。

東京都知事が越境する都内在住者に苦言を呈している。「ルールを守れ」と。いや、これは市場の正常な流れだ。市場が混乱しないよう、政を行うのが政治ではないのか。川崎、川口、船橋、柏。多くの人は都内に働き、税金を支払う。潤うのは一極集中の首都のみ。

「ほていちゃん」の立ち飲みカウンターはほぼ全員が一人客だった。ただ一組の夫婦(らしきカップル)だけを除いて。みんなTVを見て、黙々と飲んでいた。もちろん自分も。完全に安全とは言えないが、秩序を乱して飲んでいる訳でもない。鉄道は走り、酒場がある。ただ、それだけ。

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