
金山駅で解散となり、さてどこへ行こうかと思案した。
時刻は12時半。立ち飲みどころか、大半のお店は営っていない。
こんな時はもう仕方ない。スマホで飲める店を検索するか。
するとヒットしたお店が、「名駅立呑 ばっかす」だった。きいたことのないお店である。近年、名古屋における立ち飲みは劇的に増えた。このお店もそのうちの一つなのだろう。どうやらお昼から営業しているらしい。
名古屋まで移動して、行ってみた。
ビルの地下にテナントするお店に入ると、若い男性の店員さんと目が合い、「こちらへどうぞ」と声をかけられた。
こちらが指す先はテーブル席である。ほほぅ、立ち飲みと座飲みのハイブリッドか。右手側の立ち飲みスペースに目をやると、その店員は語気を強めて更に言った。
「こぅちらにぃどぅぞぉ」。
感じ悪い。
「いや、立って飲みたいんだけど」。
というと、「飲みのお客さんですか?」という。
なるほど、この時間はランチが主体なのか。それにつけてもいちいちYearな店員だ。
立ち飲みカウンターに陣取り、その店員さんに、瓶ビールをオーダーした。店員さんの顔はかたく、業務的な口調で、彼は「はい」と言った。冷たい対応だった。
お店は暗い雰囲気だった。自分の立つ角度から厨房で働く人の姿は見えないが、どういう人が働いているのか、気になった。
なんだか楽しくない。メニューを見てもワクワクしてこない。過日、大阪出張した際に見つけた「ヤシマ」とは、正反対のお店だ。お客さんに楽しさを提供するなら、スタッフが仕事を楽しむことが必要だ。でも、このYearな店員さんは少なくとも仕事を楽しんでいるようには見えないし、自分の思い通りにならなかったのが、気に食わないのか、どうにも機嫌が悪い。
つまみに、「マカロニサラダ」を頼んだ。
お料理は一応しっかりしていて、ひとまず安心した。うん、おいしい。
そうこうするうち、例の店員さんが、お店の外に出していた、ランチを告知する看板を片付け始めた。
あれ? 通し営業じゃないのかな。そうか、自分としてもこのYearな店員さんのいる店にこれ以上のお金を落とす必要もない。
ならば、ビール1本とマカサラだけで退散するとしようか。
Yearな店員さんが会計してくれたが、最後はまともな接客だった。厨房の奥からも「ありがとうございました」との声が聞こえた。
あぁ、良かった。厨房の人はまともだった。
でもね、若い店員さん。自分の思い通りにならないからって、声を荒げちゃダメですよ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます